デニム(ジーンズ)は乾燥機NG?縮み3〜5%を防ぐ乾かし方

「デニムを洗濯したけど、乾燥機に入れても大丈夫?」「乾燥機を使ったらジーンズが縮んでしまった」とお悩みではありませんか?
実は、デニムは乾燥機の使い方次第で縮みや色落ちを最小限に抑えられます。
この記事では、デニムを乾燥機で乾かす方法、洗濯表示の見方、縮んだ時の対処法、乾燥機以外の乾かし方まで、実際の体験談をもとに分かりやすく解説します。
この記事で分かる3つのポイント
デニムの乾燥機について、重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。
- デニムは洗濯表示を確認すれば乾燥機が使えるかどうか判断できること
- 乾燥機を使う場合は低温設定で、裏返して8割で取り出すのが基本であること
- 自然乾燥なら平干しまたは筒干しで、陰干しが基本であること
主要デニムブランドの洗濯表示と、実際の利用者の体験に基づき、実用的な情報をお届けします。
デニムは乾燥機で乾かせる?洗濯表示の見方
まず、お持ちのデニムが乾燥機で乾かせるかどうか確認しましょう。
洗濯表示の確認方法
デニムには洗濯表示タグが付いています。
- タンブラー乾燥OK → 乾燥機で乾かせる、低温マークなら低温設定で
- タンブラー乾燥NG → 乾燥機は使えない、自然乾燥のみ
- 洗濯表示タグがない場合 → 乾燥機は使わない方が安全
洗濯表示が一番確実な判断基準です。迷ったら自然乾燥にしましょう。
ユニクロ・GU・無印のデニムは乾燥機OK?
よく買われているブランド別に、乾燥機の可否を紹介します。
- ユニクロのデニム
- 洗濯表示:タンブラー乾燥OKが多い
- 注意点:必ずタグを確認、低温設定
- ストレッチデニムが中心で比較的安全
- GUのデニム
- 洗濯表示:タンブラー乾燥OKが多い
- 注意点:ストレッチ素材でも縮む可能性
- 低温で短時間推奨
- 無印良品のデニム
- 洗濯表示:タンブラー乾燥OKが多い
- 特徴:シンプルで洗濯表示が分かりやすい
- 低温設定で対応可能
- リーバイス・エドウィンなどのブランド
- 洗濯表示:製品による
- 推奨:自然乾燥が多い
- ヴィンテージやセルビッジは特に注意
※製品により異なるため、必ず洗濯表示を確認してください
デニムの素材による違い
- 綿100%のデニム
- 特徴:昔ながらの硬いデニム
- 乾燥機:縮みやすい
- おすすめ:自然乾燥
- ストレッチデニム(綿+ポリウレタン)
- 特徴:伸縮性がある
- 乾燥機:低温なら使える場合が多い
- 注意点:高温で伸びが悪くなる
- 混紡デニム(綿+ポリエステル)
- 特徴:速乾性がある
- 乾燥機:比較的使いやすい
- 注意点:それでも縮む可能性あり
デニムを乾燥機で乾かす方法|縮みを抑えるコツ
乾燥機OKのデニムを乾かす手順を紹介します。
基本的な手順
ステップ1:洗濯表示を確認
- タンブラー乾燥OKか確認
- NGなら自然乾燥へ
ステップ2:裏返す
- デニムを裏返す
- 色落ち防止
- 摩擦を減らす
ステップ3:ファスナーとボタンを留める
- すべてのファスナーを閉める
- ボタンも留める 型崩れを防ぐ
ステップ4:単独または少量で乾燥
- デニムだけで乾燥
- 他の衣類と混ぜない
- 容量の半分程度まで
ステップ5:低温設定を選ぶ
- 必ず低温設定
- 時間は20〜30分程度
ステップ6:8割で取り出す
- 完全に乾く前に取り出す
- 残りは自然乾燥で仕上げ
ステップ7:形を整える
- 取り出したらすぐに形を整える
- シワを伸ばす
- ハンガーにかけて干す
デニム乾燥機の重要なポイント
ポイント1:必ず低温設定
- 高温だと大幅に縮む
- 生地が硬くなる
- 色落ちしやすい
ポイント2:8割で取り出す
- 完全に乾かさない
- 残りは自然乾燥
- 縮みを抑える
ポイント3:裏返して乾燥
- 色落ち防止
- 表面の摩擦を減らす
- 風合いを保つ
デニムのタイプ別の乾燥時間
|
デニムのタイプ |
乾燥機の時間 |
自然乾燥の時間 |
注意点 |
|
スキニージーンズ(薄手) |
20〜30分 |
半日〜1日程度 |
8割で取り出す |
|
レギュラージーンズ |
30〜40分 |
1〜2日程度 |
低温必須 |
|
ワイドデニム(厚手) |
40〜50分 |
2〜3日程度 |
自然乾燥推奨 |
|
デニムジャケット |
30〜40分 |
1〜2日程度 |
型崩れ注意 |
※時間は目安です。環境により変わります
デニムが縮む原因|どれくらい縮むのか
デニムが縮む原因を理解すれば、対策ができます。
なぜデニムは縮むのか
原因1:綿の性質
- 綿は水を含むと膨らむ
- 乾くと元の大きさより小さくなる
- 特に高温で縮みやすい
原因2:織り方の特性
- デニムは斜めに織られている(綾織り)
- 水と熱で織り目が詰まる
- 縦方向に特に縮みやすい
原因3:初回洗濯の影響
- 新品のデニムは糊が付いている
- 初回洗濯で糊が取れて縮む
- 2回目以降は縮みにくくなる
どれくらい縮むのか
|
乾燥方法 |
綿100% |
ストレッチデニム |
ウエスト84cmの場合 |
|
乾燥機(高温) |
約3〜5%縮む |
約1〜3%縮む |
約81〜82cm |
|
乾燥機(低温) |
約1〜3%縮む |
約0.5〜1%縮む |
約82〜83cm |
|
自然乾燥 |
約1〜2%縮む |
約0.5〜1%縮む |
約83cm |
※初回洗濯の場合。2回目以降は縮みにくくなります
縮みを防ぐ5つの対策
対策1:低温で乾燥
- 必ず低温設定
- 高温は避ける
対策2:8割で取り出す
- 完全に乾かさない
- 残りは自然乾燥
対策3:初回は自然乾燥
- 新品のデニムは自然乾燥推奨
- 2回目以降から乾燥機を検討
対策4:購入時にワンサイズ大きめ
- 縮みを見越してワンサイズ大きめ
- 特に綿100%のデニム
対策5:ストレッチデニムを選ぶ
- ストレッチ素材は縮みにくい
- 乾燥機も使いやすい
デニムが縮んだ時の戻し方
縮んでしまったデニムを元に戻す方法を紹介します。
方法1:ぬるま湯に浸けて伸ばす
- 手順
- 40度程度のぬるま湯を用意
- デニムを5〜10分浸ける
- 軽く絞る
- 手で引っ張りながら形を整える
- 平干しで自然乾燥
- 効果:完全には戻らないが改善する
方法2:着用しながら伸ばす
- 手順
- 半乾きの状態で着用
- スクワットなどの動きをする
- 2〜3時間着用したまま過ごす
- そのまま自然乾燥
- 効果:体の形に合わせて伸びる
方法3:アイロンのスチームで伸ばす
- 手順
- デニムを平らに置く
- スチームアイロンをかける
- 手で引っ張りながらスチームを当てる
- 特に縮んだ部分を重点的に
- 効果:部分的な縮みに効果的
- 注意点
- 完全に元のサイズに戻すのは難しい
- 綿100%は特に戻りにくい
- ストレッチデニムの方が戻りやすい
- 早めに対処した方が効果的
デニムを乾燥機以外で乾かす方法

乾燥機が使えない、または使いたくない場合の乾かし方を紹介します。
方法1:平干し(一番安全)
- 手順 洗濯後、軽く脱水(1〜2分)
- タオルで包んで水分を吸い取る
- 平干しネットに広げる
- 風通しの良い場所に置く
- 陰干し
- 乾燥時間
- 薄手:半日〜1日程度
- 普通:1〜2日程度
- 厚手:2〜3日程度
- メリット
- 縮みが最小限
- 型崩れしない
- 色落ちしにくい
方法2:筒干し
- 手順
- 筒状のハンガーを用意
- デニムを裏返す
- 筒状にして干す
- 風が通るようにする
- 陰干し
- 乾燥時間
- 薄手:半日〜1日程度
- 普通:1〜2日程度
- 厚手:2〜3日程度
- メリット
- 筒状なので乾きやすい
- 型崩れしにくい
- 場所を取らない
方法3:ハンガー干し
- 手順
- 裏返す
- 太めのハンガーにかける
- ウエスト部分をピンチで留める
- 陰干し
- 注意点
- 細いハンガーは跡が付く
- ウエストが伸びやすい
- 重みで型崩れすることも
方法4:浴室乾燥機
- 手順
- 洗濯後、タオルドライ
- 裏返して浴室に干す
- 浴室乾燥機を運転
- 乾燥時間
- 薄手:3〜4時間程度
- 普通:4〜6時間程度
- 厚手:6〜8時間程度
- メリット
- 早く乾く
- 雨の日でもOK
- 注意点
- 高温設定は避ける
- 途中で確認
方法5:独立型の衣類乾燥機
- 手順
- 洗濯後、タオルドライ衣類乾燥機にデニムを入れる
- 低温設定で乾燥
- 乾燥時間
- 薄手:1〜1.5時間程度
- 普通:1.5〜2時間程度
- メリット
- 浴室を占有しない
- デニム専用で乾燥できる
- 洗濯機の故障に左右されない
Yoqunaでは工事不要で設置できる電気式衣類乾燥機(3kg・6kgモデル)を取り扱っており、デニムなどの衣類を自宅で好きな時に乾かせます。1回あたりの電気代も約15〜25円程度です。
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Youquna 衣類乾燥機
コインランドリーでデニムを乾燥させる方法
コインランドリーを使う場合の注意点を紹介します。
コインランドリーの乾燥機を使うリスク
- 高温で縮みやすい
- コインランドリーは高温
- 家庭用より高温
- 大幅に縮む可能性
- 色落ちしやすい
- 強い回転
- 他の衣類と擦れる
- 色移りのリスク
- 型崩れしやすい
- 強い遠心力
- ボタンやファスナーが変形
- ポケットが伸びる
コインランドリーを使う場合の対策
対策1:低温設定を選ぶ
- 低温設定がある機種を探す
- なければ別の店舗へ
対策2:短時間にする
- 20〜30分だけ
- 8割で取り出す
- 残りは自然乾燥
対策3:単独で乾燥
- デニムだけで乾燥
- 他の衣類と混ぜない
対策4:裏返して入れる
- 色落ち防止
- ボタンやファスナーを留める
コインランドリーの料金
- ジーンズ1〜2本:200〜300円程度(20〜30分)
- ジーンズ3〜4本:300〜400円程度(30〜40分)
※店舗により異なります
デニムの色落ちを防ぐ5つの方法

デニムの色落ちを最小限に抑えるコツを紹介します。
色落ちの原因
- 洗濯による色落ち
- 水で染料が溶け出す
- 摩擦で表面の染料が剥がれる
- 乾燥による色落ち
- 高温で染料が変質
- 強い回転で摩擦が増える
- 直射日光で色褪せ
色落ちを防ぐ方法
方法1:裏返して洗濯・乾燥
- 表面の摩擦を減らす
- 色落ちが最小限
方法2:洗濯頻度を減らす
- 3〜5回着用したら洗濯
- 毎回洗わない
- 臭いが気になったら消臭スプレー
方法3:中性洗剤を使う
- デニム専用洗剤
- 色落ち防止成分入り
方法4:陰干しする
- 直射日光は避ける
- 色褪せ防止
方法5:単独で洗濯
- 他の衣類に色移り防止
- デニムだけで洗う
デニムの乾燥に関するよくある質問10選
Q1:デニムは乾燥機で乾かせますか
洗濯表示を確認してください。タンブラー乾燥OK(□の中に○)なら乾燥機で乾かせます。ただし、必ず低温設定で、8割程度乾いたら取り出して残りは自然乾燥にすることをおすすめします。
Q2:デニムは乾燥機でどれくらい縮みますか
綿100%のデニムは乾燥機(低温)で約1〜3%縮みます。ウエスト84cmなら約82〜83cmになります。ストレッチデニムは約0.5〜1%程度です。高温で乾燥すると約3〜5%縮む場合があります。
Q3:ユニクロのデニムは乾燥機で乾かせますか
ユニクロのデニムは洗濯表示でタンブラー乾燥OKのものが多いです。ただし、必ずタグを確認してください。低温設定で20〜30分程度、8割で取り出すのがおすすめです。
Q4:デニムを乾燥機で乾かす時間はどれくらいですか
スキニージーンズなら20〜30分、レギュラージーンズなら30〜40分程度が目安です。8割程度で取り出して残りは自然乾燥にすると縮みを抑えられます。
Q5:デニムが縮んだ時の戻し方はありますか
ぬるま湯に5〜10分浸けて、手で引っ張りながら伸ばす方法があります。また、半乾きの状態で着用して動くことでも伸びます。ただし、完全に元のサイズに戻すのは難しいです。
Q6:コインランドリーでデニムを乾燥させても大丈夫ですか
コインランドリーは高温のため縮みやすく、おすすめしません。どうしても使う場合は、低温設定を選び、20〜30分だけにして、8割で取り出して残りは自然乾燥にしてください。
Q7:デニムの色落ちを防ぐ方法はありますか
裏返して洗濯・乾燥する、洗濯頻度を減らす(3〜5回着用で1回洗濯)、中性洗剤を使う、陰干しするなどの方法があります。特に裏返すことが重要です。
Q8:デニムは何回洗濯すると縮まなくなりますか
初回洗濯が一番縮みやすく、2〜3回洗濯すると縮みにくくなります。それ以降も少しずつ縮みますが、初回ほどではありません。新品のデニムは初回だけでも自然乾燥がおすすめです。
Q9:ストレッチデニムと綿100%で乾燥方法は違いますか
はい、違います。ストレッチデニムは比較的乾燥機に強く、低温なら使いやすいです。綿100%は縮みやすいため、自然乾燥がおすすめです。
Q10:デニムジャケットも乾燥機で乾かせますか
洗濯表示を確認してください。デニムジャケットも基本的にはジーンズと同じ扱いです。ただし、型崩れしやすいため、平干しまたはハンガー干しがおすすめです。
コインランドリーは高温のため縮みやすく、できれば避けた方が安全です。どうしても使う場合は、低温設定で短時間にして、8割で取り出しましょう。
なお、「デニムを傷めずに乾かしたい」という方には、独立型の衣類乾燥機という選択肢もあります。
Yoqunaでは工事不要で設置できる電気式衣類乾燥機(3kg・6kgモデル)を取り扱っており、低温でデニムを優しく乾かせます。コインランドリーのような高温の心配もなく、自宅で好きな時に使えます。
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Youquna 衣類乾燥機
デニム乾燥機を使う前の5つのチェックリスト
デニムを乾燥機で乾かす前に、以下の5つを確認してみてください。
✅ 1. 洗濯表示を確認して、デニムを裏返したか
- タンブラー乾燥マーク(□の中に○か×)を確認
- 必ずデニムを裏返す(色落ち防止)
- ファスナーとボタンをすべて留める
- 新品・初回洗濯の場合は自然乾燥がおすすめ
✅ 2. 低温設定で、20〜30分に設定したか
- 必ず低温設定を選ぶ(高温は約3〜5%縮む)
- 時間は20〜30分程度
- デニムだけ単独で乾燥(他の衣類と混ぜない)
- 容量の半分以下に抑える
✅ 3. 8割程度で取り出す予定を立てているか
- 完全に乾かさない(8割で取り出す)
- 30分経ったら一度確認
- まだ少し湿っている状態で取り出す
- 残りは自然乾燥で仕上げる
✅ 4. 取り出した後の干し方を決めているか
- 太めのハンガーまたは筒干しハンガーを用意
- 陰干しする場所を確保(直射日光は避ける)
- すぐに形を整える
- ウエストが伸びないように干す
✅ 5. 素材と縮みのリスクを理解しているか
- 綿100%:約1〜3%縮む(低温の場合)
- ストレッチデニム:約0.5〜1%縮む
- ユニクロ・GUなどのストレッチデニムは比較的安全
- コインランドリーは高温のため約3〜5%縮むリスク
これら5つを確認してから乾燥することで、デニムの縮みと色落ちを最小限に抑えられます。特に「低温設定」「8割で取り出す」「裏返す」の3つが最重要ポイントです。
まとめ
デニムを乾燥機で乾かす場合は、必ず低温設定で裏返して20〜30分、8割で取り出して残りは自然乾燥で仕上げてください。
綿100%は約1〜3%縮むため、初回洗濯は自然乾燥がおすすめです。
参考文献・出典
- 消費者庁 洗濯表示に関する情報
- 経済産業省 家庭用品品質表示法
- 株式会社ユニクロ 商品ケア情報
- 株式会社ジーユー 製品のお手入れ方法












