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記事: 乾燥機のダメなマーク・禁止マークはコレ!✕(バツ)印の見分け方と代わりの乾かし方

乾燥機のダメなマーク・禁止マークはコレ!✕(バツ)印の見分け方と代わりの乾かし方

ポリエステル製品の洗濯表示タグ

洗濯表示を見ても、どのマークが乾燥機NGなのか分からず困っていませんか?

四角や丸が組み合わさった記号だけでは、使っていいのか悪いのか判断に迷いますよね…。

この記事では、乾燥機の使用可否を示すマークの見方から、禁止されている理由、代わりの乾燥方法まで、分かりやすく解説します。

【結論】乾燥機マークの見分け方

禁止マーク(絶対NG):

  • 四角の中に丸が描かれたマークに×印
  • これがあったら乾燥機使用は完全に禁止

使用OKマーク:

  • 点2つ(・・)→ 80度以下の高温乾燥OK(コインランドリーも可)
  • 点1つ(・)→ 60度以下の低温乾燥のみOK(家庭用向け)

マークがない場合:

  • 2016年以前の古い衣類に多い
  • 注意書きで「タンブル乾燥はお避けください」があれば禁止
  • 何もなければ使用可能だが、大切な服は自然乾燥推奨

この記事で分かること

  • 乾燥機マークの種類と正確な見分け方
  • なぜ乾燥機が禁止されているのか
  • 禁止マークの服を早く乾かす実践的な方法
  • 乾燥機OKな衣類とNGな衣類の判断基準

消費者庁の洗濯表示ガイドラインに基づいた正確な情報をお届けします。

30秒で分かる!マーク判断フローチャート

自分の衣類が乾燥機OKかNGか、以下の流れで確認できます。

  • START:洗濯表示タグを見る
  • 四角の中に丸のマークはある?
      • YES → 次のステップへ
      • NO → 「古い服の場合」へ
  • ×印はついている?
      • YES → 乾燥機NG(自然乾燥へ)
      • NO → 次のステップへ
  • 丸の中の点はいくつ?
    • ・・(2つ)→ 高温80度までOK(全ての乾燥機で使える)
    • ・(1つ)→ 低温60度までOK(家庭用乾燥機で使える、コインランドリーは注意)
  • 古い服の場合: 注意書きを確認
    • 「タンブル乾燥はお避けください」→ 禁止
    • 何も書いていない → 使用可能

乾燥機マークは全部で3種類

英語表記の洗濯表示タグ

洗濯表示が2016年12月に国際規格(ISO)に統一されてから、乾燥機(タンブル乾燥)マークは覚えやすい3種類になりました。

マーク1:高温乾燥OK(点2つ)

見た目: 四角の中に丸、丸の中に点が2つ(・・)

意味: 温度80度以下の高温乾燥が可能

使える乾燥機:

  • コインランドリーの大型乾燥機
  • ガス式乾燥機
  • 家庭用ドラム式洗濯乾燥機

このマークがついている衣類は、比較的丈夫な素材で作られています。

マーク2:低温乾燥のみOK(点1つ)

見た目: 四角の中に丸、丸の中に点が1つ(・)

意味: 温度60度以下の低温乾燥のみ可能

使える乾燥機:

  • 家庭用の小型乾燥機
  • 低温設定がある家庭用ドラム式洗濯機

注意点: コインランドリーは80度前後の高温になることが多いため、このマークの衣類は避けた方が安全です。点1つのマークは「デリケート素材」のサインだと覚えておきましょう。

マーク3:乾燥機禁止(×印)

見た目: 四角の中に丸が描かれたマークに×印

意味: タンブル乾燥(乾燥機)の使用は完全に禁止

理由:

  • 熱に弱い素材を使用
  • 装飾品がついている
  • 型崩れしやすい構造

このマークを無視して乾燥機にかけると、縮み・型崩れ・質感の劣化などのトラブルが起きます。

乾燥機OKの衣類なら、Yoqunaの小型乾燥機が温度調整しやすく便利です。3kg・6kgサイズをご用意しています。

→ yoquna.comで衣類乾燥機を見る

マーク別・使用可否の早見表

マークの種類

見た目

温度上限

使える乾燥機

使えない乾燥機

主な衣類

点2つ

・・

80度以下

コインランドリー、家庭用全て

なし

タオル、綿シャツ

点1つ

60度以下

家庭用のみ

コインランドリー(高温)

混紡素材、デリケート素材

×印

×

使用不可

なし

全て

ウール、レーヨン、装飾品つき

古い服にマークがない時はどうする?

2016年11月以前に製造された衣類には、タンブル乾燥マークが存在しませんでした。旧JIS規格では専用のマークがなく、注意書きのみで対応していたためです。

確認方法

チェック箇所: 洗濯表示タグの下部にある注意書き

禁止を示す表記:

  • 「タンブル乾燥はお避けください」
  • 「タンブラー乾燥禁止」
  • 「DO NOT TUMBLE DRY」

これらの表記があれば、乾燥機は使用できません。

何も書いていない場合: 基本的には使用可能ですが、お気に入りの服や高価な衣類は自然乾燥を選ぶ方が安全です。

乾燥機禁止の理由トップ3

理由1:熱で繊維が縮む

乾燥機は60度から80度の高温で乾燥させます。熱に弱い素材は、この温度で繊維が収縮してしまいます。

縮みやすい素材:

  • 綿100%:1センチから2センチ程度縮む
  • ウール:着用困難なほど大きく縮むことも
  • レーヨン:8%から15%程度縮む
  • ナイロン:高温で15%から20%縮む

専門機関の試験では、天然素材は特に縮みやすいことが確認されています。

理由2:摩擦で毛羽立つ

乾燥機内では衣類が回転しながら乾きます。この時の摩擦により、生地の表面が毛羽立ってしまいます。

影響を受けやすいもの:

  • フリース製品
  • ニット製品
  • 起毛素材の衣類

摩擦による毛羽立ちは元に戻せないため、風合いを保ちたい衣類には使えません。

理由3:装飾品が破損・質感が失われる

破損リスクがあるもの:

  • ボタン、ビーズ、スパンコール
  • 刺繍、プリント、アップリケ

質感が変わる例:

  • シルクのさらさら感が失われる
  • レーヨンの光沢がなくなる
  • 革製品がパリパリになりひび割れる

装飾品がついた衣類は、乾燥中に他の衣類と引っかかって取れたり、熱でプリントがひび割れたりします。一度失われた質感は元に戻すのが難しいです。

乾燥機に入れてはいけない衣類一覧

衣類の種類

主な素材

禁止理由

起きるトラブル

おしゃれ着・ドレス

シルク、ウール

熱に弱い

縮み、変色、質感の劣化

レーヨン製品

レーヨン100%

水と熱に弱い

大幅な縮み、光沢の喪失

ニット・セーター

ウール、綿混紡

型崩れしやすい

縮み、伸び、不均一な変形

下着・ストッキング

ナイロン、ポリウレタン

伸縮性が失われる

型崩れ、着用困難

装飾品つき衣類

各種

装飾が取れる

ボタン・ビーズの脱落

プリントTシャツ

綿

プリントが劣化

ひび割れ、剥がれ

革製品

レザー

質感が変わる

パリパリ化、ひび割れ

法律では、これらの衣類は原則として乾燥機使用不可の表示が義務付けられています。

乾燥機OKな衣類はこれ!

乾燥機に向いている衣類

素材:

  • ポリエステル100%
  • アクリル
  • 綿混紡(ポリエステル50%以上)

アイテム:

  • 肌着・インナー類
  • タオル
  • 靴下
  • 部屋着・パジャマ
  • シーツ・枕カバー

これらは短時間でカラッと乾き、多少の縮みも気にならないアイテムです。

寝具は乾燥機がおすすめ

シーツ類や布団カバーは、むしろ乾燥機にかけた方がいい理由があります。60度以上の熱でダニが死滅し、ダニ対策に乾燥機を活用できます。また、寝具は余裕のあるサイズで作られているため、多少縮んでも問題ありません。

禁止マークの服を早く乾かす方法

部屋干しの洗濯物とサーキュレーター

乾燥機が使えない衣類でも、工夫次第で早く乾かせます。

方法1:扇風機・サーキュレーターを使う

やり方: 洗濯物に直接風が当たるように扇風機を設置する

ポイント:

  • 首振り機能を使って複数の衣類に風を当てる
  • 衣類同士の間隔を10センチ以上空ける

風を当てることで早く乾きます。

方法2:除湿機・エアコンの除湿機能

やり方: 室内干しする部屋で除湿機またはエアコンの除湿機能を使う

メリット:

  • 湿気を取り除いて乾燥を促進
  • 乾きムラを防げる
  • 梅雨時期や冬場に特に効果的

資源エネルギー庁のデータでは、除湿機の消費電力は1時間あたり0.15kWhから0.3kWh程度と経済的です。

方法3:浴室乾燥機能

やり方: 浴室の乾燥機能を使ってハンガー干し

ポイント:

  • シャワー使用後ではなく、湿気がない時に使う
  • 換気扇と併用する
  • 3時間から4時間で乾く

浴室使用直後は湿気が多く、乾燥に時間がかかります。壁や床の水滴を拭き取ってから使用しましょう。

方法4:アイロンで速攻乾燥

やり方: 半乾きの状態でアイロンをかける

適した衣類:

  • シャツ
  • ハンカチ
  • 薄手の衣類

アイロンの熱で水分を飛ばしながら、シワも伸ばせて一石二鳥です。

誤って乾燥機にかけてしまった時の対処法

すぐに気づいた場合

  1. 乾燥機をすぐに止める
  2. 衣類を取り出す
  3. 形を整える
  4. 自然乾燥に切り替える

乾燥機から出してすぐであれば、元に近い状態に戻せる可能性があります。

縮んでしまった場合の応急処置

用意するもの:

  • ぬるま湯(30度程度)
  • ヘアトリートメントまたはコンディショナー

手順:

  1. ぬるま湯にトリートメントを2プッシュ入れて混ぜる
  2. 縮んだ衣類を10分から15分浸す
  3. 優しく引っ張りながら形を整える
  4. バスタオルで挟んで水気を取る
  5. 平干しで自然乾燥

トリートメントが繊維を滑らかにし、伸ばしやすくすることがあります。ただし、完全に元に戻すのは難しいです。

よくある失敗と予防策

失敗例1:「マークを見ずに入れてしまった」

忙しい時や疲れている時に、確認せずに乾燥機に入れてしまうパターンです。

予防策: 洗濯カゴを「乾燥機OK」と「自然乾燥」の2つに分けておくと便利です。

失敗例2:「コインランドリーで点1つの服を乾燥」

点1つ(60度以下)のマークなのに、高温のコインランドリーで乾燥してしまった。

予防策: コインランドリーを使う前に、点2つのマークがあるか必ず確認しましょう。

失敗例3:「プリントTシャツがチリチリに」

マークで乾燥機OKでも、プリント部分が熱でひび割れてしまった。

予防策: プリントや刺繍がある服は、マークに関わらず自然乾燥がおすすめです。

マークを確認して乾燥機OKなら、温度管理がしやすい Yoqunaの小型乾燥機が便利に使えます。3kg・6kgサイズをご用意しています。

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覚えておきたい最終チェックポイント

乾燥機を使う前に、以下を確認する習慣をつけましょう。

  • 洗濯表示タグで乾燥機マークを確認:四角の中に丸が描かれたマークを探す
  • ×印がないかチェック:×印があったら絶対に乾燥機NG
  • 点の数を確認:点2つなら高温OK、点1つなら低温のみ、コインランドリー使用時は特に注意
  • 古い服は注意書きを確認:2016年以前の服は「タンブル乾燥はお避けください」の表記をチェック
  • 装飾品やプリントがないか確認:マークでOKでも装飾品があれば注意が必要
  • 大切な服は自然乾燥を選ぶ:迷ったら乾燥機を使わない選択が安全

これらを守ることで、大切な衣類を長く美しい状態で保てます。

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参考文献・出典

  • 消費者庁「洗濯表示ガイドライン」
  • 繊維製品品質表示法(消費者庁)
  • 一般財団法人ボーケン品質評価機構「繊維製品の熱収縮試験データ」
  • 日本衣料管理協会「衣類の取扱いに関する技術資料」
  • 国民生活センター「衣類乾燥機に関する商品テスト結果」
  • 資源エネルギー庁「家庭用機器の省エネルギー性能カタログ」
  • 日本クリーニング生活衛生同業組合連合会「繊維製品クリーニング技術マニュアル」