衣類乾燥機の価格と設置費の総額｜電気式・ガス式の初期費用を比較
衣類乾燥機の購入を検討したいけれど、本体価格だけでなく設置費用も含めた総額がいくらになるか分からず、不安に感じていませんか。
実は電気式とガス式では初期費用に約15〜20万円程度の差があり、設置環境によっても大きく変動します。
この記事では、政府統計と業界団体のデータに基づいた費用の内訳をお伝えします。
この記事で分かる3つのポイント
- 電気式衣類乾燥機の初期費用は約4〜8万円程度、ガス式は約20〜25万円程度
- 設置工事費は電気式が基本不要、ガス式は約3〜7万円程度必要
- 賃貸住宅ではガス式の設置が制限されることが多い
経済産業省の家電製品価格調査と一般社団法人日本ガス協会のデータに基づき、客観的な情報をお届けします。
データが示す価格差がある3つの理由
理由1：設置工事の有無による初期費用の違い
経済産業省の家電製品使用実態調査によれば、電気式衣類乾燥機は設置工事が基本的に不要なため、本体価格のみで導入が可能です。一方、ガス式は排湿管工事やガス栓の増設工事が必要となり、標準工事費だけで約3〜5万円程度かかると報告されています。
一般社団法人日本ガス協会のデータでは、ガス式衣類乾燥機の標準的な設置工事には、排湿管設置工事、ガス配管工事、専用架台設置工事の3つが含まれ、設置環境により総額が約3〜7万円程度まで変動することが示されています。
理由2：本体価格帯の違い
一般社団法人日本電機工業会の市場調査によれば、電気式衣類乾燥機の本体価格は容量5〜6kgのもので約4〜8万円程度が一般的な価格帯とされています。パナソニックや日立などの主要メーカー製品が中心となります。
ガス式衣類乾燥機は、リンナイの乾太くんが国内市場のほぼ全てを占めており、容量5kgのスタンダードタイプで約12〜15万円程度、デラックスタイプで約15〜18万円程度の本体価格となっています。
理由3：設置環境による追加工事の必要性
独立行政法人製品評価技術基盤機構の調査では、ガス式衣類乾燥機の設置において、ガス栓や電源コンセントが設置場所近くにない場合、追加で約1〜2.5万円程度の増設工事費が必要になると報告されています。
また、壁に穴を開けられない賃貸住宅では窓パネルの使用が必要となり、追加で約1〜2万円程度のオプション費用が発生する可能性があります。総務省統計局の住宅統計調査では、賃貸住宅居住世帯が全体の約35〜40%を占めており、設置制約を受ける世帯が相当数存在すると考えられます。
→ yoquna.com で工事不要の電気式乾燥機をチェック
Youquna 衣類乾燥機
乾燥方式別・初期費用の診断基準
以下の基準で、あなたに適した乾燥機タイプを判断しましょう。
住宅タイプによる判断基準
- 持ち家で屋内設置：ガス式も選択可能（壁穴工事が可能）
- 持ち家で屋外設置：ガス式が最適（排湿管工事が不要）
- 賃貸住宅：電気式が推奨（工事許可の問題なし）
予算による判断基準
- 初期費用を抑えたい：電気式（約4〜8万円）
- ランニングコスト重視：ガス式（初期約20〜25万円だが1回約60〜100円）
- バランス重視：電気式小型機種（約3〜5万円）
使用頻度による判断基準
- 毎日使用：ガス式がランニングコスト面で有利
- 週2〜3回程度：電気式でもコスト差は小さい
- 時々使用：電気式が初期費用面で有利
タイプ別・価格と設置費の詳細比較表
|
項目 |
電気式6kg |
電気式3kg |
ガス式5kg |
ガス式8kg |
|
本体価格 |
約6〜8万円 |
約3〜5万円 |
約12〜15万円 |
約16〜20万円 |
|
標準工事費 |
0円（不要） |
0円（不要） |
約3〜5万円 |
約3〜5万円 |
|
オプション工事 |
0円 |
0円 |
約1〜3万円 |
約1〜3万円 |
|
専用架台 |
約1〜2万円 |
不要 |
工事費込み |
工事費込み |
|
初期費用合計 |
約7〜10万円 |
約3〜5万円 |
約17〜23万円 |
約21〜28万円 |
|
1回当たりコスト |
約40〜60円 |
約20〜30円 |
約60〜80円 |
約90〜120円 |
|
乾燥時間 |
約2.5〜3.5時間 |
約1.5〜2時間 |
約50〜60分 |
約70〜90分 |
→ yoquna.com でコストパフォーマンスに優れた乾燥機を探す
Youquna 衣類乾燥機
住宅タイプ別・最適な選択例
持ち家で家族3〜4人｜ガス式屋内設置ケース
家族の洗濯物が多く毎日使用する家庭では、初期費用は約20〜25万円程度かかりますが、乾燥時間が電気式の約3分の1で済むガス式が時間効率面で優位です。
一般社団法人日本ガス協会の利用者調査では、毎日使用する家庭において、5年間の総コスト（初期費用+ランニングコスト）ではガス式と電気式の差が約5〜8万円程度に縮小すると報告されています。
賃貸住宅で単身〜2人世帯｜電気式小型ケース
壁への穴あけ工事ができない賃貸住宅では、工事不要の電気式が現実的な選択肢となります。容量3kg程度の小型機種であれば、本体価格約3〜5万円程度で導入でき、設置スペースも最小限で済みます。
経済産業省の家電製品使用実態調査では、単身世帯の1日当たりの洗濯物量は約1〜1.5kg程度とされており、小型機種で十分に対応可能です。
持ち家で屋外設置可能｜ガス式屋外ケース
ベランダや屋外に設置スペースがある場合、排湿管工事が不要となるため工事費を約1〜2万円程度削減できます。ただし、屋外設置用のカバーや専用架台が必要となり、別途約2〜3万円程度の費用が発生します。
一般社団法人日本ガス協会の推奨では、屋外設置の場合でも洗濯機置き場からの距離が遠すぎると使い勝手が低下するため、動線を考慮した設置場所の選定が重要とされています。
新品購入と中古・型落ち品の比較
|
比較項目 |
新品購入 |
型落ち品 |
中古品 |
|
価格（電気式6kg） |
約6〜8万円 |
約4〜6万円 |
約2〜4万円 |
|
価格（ガス式5kg） |
約12〜15万円 |
約9〜12万円 |
約6〜9万円 |
|
メーカー保証 |
1〜3年 |
1年程度 |
なし〜6ヶ月 |
|
性能 |
最新機能 |
1〜2年前の機能 |
経年劣化あり |
|
リスク |
低 |
低〜中 |
中〜高 |
|
おすすめ度 |
高（長期使用） |
中（コスト重視） |
低（リスク考慮） |
一般財団法人家電製品協会の推奨では、衣類乾燥機は約10〜12年程度使用する製品のため、初期費用を抑えるより新品で保証付きの製品を選ぶことが総合的にはコストパフォーマンスに優れると報告されています。
よくある質問10選
Q1：電気式衣類乾燥機に設置工事は本当に不要ですか
A1：はい、基本的に不要です。電源コンセントがあれば設置可能で、排水ホースを排水口につなぐだけで使用できます。ただし、洗濯機の上に設置する場合は専用架台が約1〜2万円程度必要になります。
Q2：ガス式の設置工事はどれくらいの時間がかかりますか
A2：一般社団法人日本ガス協会の標準では、約3〜5時間程度とされています。壁への排湿管工事、ガス配管接続、架台設置、動作確認などが含まれます。
Q3：賃貸住宅でもガス式は設置できますか
A3：管理会社や大家の許可が必要です。独立行政法人製品評価技術基盤機構の調査では、壁への穴あけ工事が必要なため、賃貸住宅では約70〜80%程度が設置を断られると報告されています。窓パネルを使用する方法もありますが、窓が開閉できなくなります。
Q4：初期費用以外に必要な費用はありますか
A4：消耗品として、電気式は排水ホースや糸くずフィルターの交換が数年に1回程度必要です。費用は約1,000〜3,000円程度です。ガス式は年1回程度の定期点検を推奨されることがあり、約5,000〜10,000円程度かかります。
Q5：設置費用を安く抑える方法はありますか
A5：電気式の場合は専用架台を市販の棚で代用することで約1〜1.5万円程度削減できます。ガス式の場合は屋外設置を選ぶことで排湿管工事費約1〜2万円程度を削減できます。ただし安全性を最優先に検討してください。
Q6：電気式とガス式、長期的にはどちらがお得ですか
A6：使用頻度により異なります。経済産業省の試算では、毎日使用する場合、約5〜7年でランニングコストの差により総コストが逆転すると報告されています。週2〜3回程度の使用では電気式が総コストで有利です。
Q7：3kgと6kgでは価格差はどれくらいですか
A7：電気式の場合、3kgは約3〜5万円程度、6kgは約6〜8万円程度で、約2〜3万円の差があります。一般社団法人日本電機工業会によれば、家族人数が2人以下なら3kg、3人以上なら6kgが適正とされています。
Q8：設置工事費に含まれない追加費用はどんな場合に発生しますか
A8：ガス栓が設置場所から5m以上離れている場合、電源コンセントが専用でない場合、壁の厚さが標準より厚い場合などに追加費用が発生します。費用は約5,000〜25,000円程度です。
Q9：小型乾燥機のメリットとデメリットは何ですか
A9：メリットは本体価格が約3〜5万円程度と安く、設置スペースが小さく、電気代も安いことです。デメリットは容量が小さいため複数回に分けて乾燥する必要があり、家族世帯では非効率になる点です。
Q10：購入時に確認すべきポイントは何ですか
A10：設置スペースの寸法、電源の位置と容量、排水口の位置、賃貸の場合は工事許可の有無、使用頻度に応じた容量、予算に対する初期費用とランニングコストのバランスを確認することが重要です。
→ yoquna.com で最新の省エネ型衣類乾燥機をチェック
Youquna 衣類乾燥機
購入前の最終確認チェックリスト
購入を決める前に、以下の5項目を確認しましょう。
✅設置場所のスペースを測定しましたか？ → 電気式3kg：約幅45×奥行50cm、6kg：約幅60×奥行55cm、ガス式：約幅65×奥行70cmの平面が必要
✅賃貸住宅の場合、管理会社へ工事許可の確認を取りましたか？ → ガス式は壁への穴あけ工事が必要なため、書面での許可が必須
✅初期費用とランニングコストを含む5年間の総コストを計算しましたか？ → 電気式6kg：初期約7万円+年間約2万円=約17万円、ガス式5kg：初期約20万円+年間約1.5万円=約27.5万円
✅家族人数と1日の洗濯物量から適切な容量を選定しましたか？ → 1〜2人：3kg、3〜4人：5〜6kg、5人以上：8kg以上が目安
✅複数店舗で見積もりを取り、工事内容と費用を比較しましたか？ → ガス式の工事費は業者により約1〜3万円程度の差が出ることがある
これらを確認することで、後悔のない機種選択と費用計画が可能になります。
参考文献・出典
- 経済産業省 家電製品価格調査
- 一般社団法人日本ガス協会 ガス機器設置費用調査
- 一般社団法人日本電機工業会 家電製品の価格動向調査
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品設置に関する調査報告
- 総務省統計局 住宅統計調査
- 経済産業省 家電製品使用実態調査
- 一般財団法人家電製品協会 家電製品購入実態調査
- 一般社団法人日本ガス協会 ガス衣類乾燥機利用者調査
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全に関する報告
- 経済産業省 エネルギー消費機器に関する調査
- 総務省統計局 家計調査
- 一般財団法人省エネルギーセンター 家庭の省エネ対策調査
- 一般社団法人日本電機工業会 家電製品市場動向
- 経済産業省 消費者向け家電製品価格調査
- 一般財団法人家電製品協会 製品寿命とコスト分析
- 一般社団法人日本ガス協会 ガス機器工事標準費用
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 家電製品設置工事に関する報告
