カーテンレールに洗濯物を干すのはNG!安全な代替案と専用グッズの使い方【賃貸OK】

「カーテンレールに洗濯物を干してもいいの?」「便利そうだけど壊れないか心配」と悩んでいませんか?
カーテンレールに直接洗濯物を干すのは、カビや破損のリスクがあるためおすすめできません。
この記事では、カーテンレールに干すことの危険性、安全に活用する方法、おすすめの代替案まで、詳しく解説します。
【結論】カーテンレールに直接干すのはNG!専用グッズを使えば安全
カーテンレールに洗濯物を干すリスク:
- カーテンレールの破損:一般的なカーテンレールの耐荷重は1〜3kg程度
- カビの発生:カーテンと洗濯物の間に湿気がこもる
- カーテンの汚れ:洗濯物の水滴がカーテンに付く
安全に活用する方法: カーテンレール専用の物干しグッズ(ハンガー・フック)を使えば、耐荷重3〜5kgまで干せます。
おすすめの代替案: 突っ張り式物干し竿(賃貸OK)、窓枠物干し竿、物干しスタンドなど、カーテンレールに負担をかけない方法があります。
カーテンレールに洗濯物を干すのが危険な理由3つ
カーテンレールに直接洗濯物を干すと、さまざまな問題が起こります。それぞれの危険性を詳しく見ていきましょう。
理由1:カーテンレールが破損する
一般的なカーテンレールの耐荷重は1〜3kg程度です。カーテンを吊るすために作られているため、洗濯物の重さには耐えられません。
洗濯物の重さは、Tシャツ1枚で約150g程度、バスタオル1枚で約500g程度、ジーンズ1本で約700g程度です。少し干しただけでも、すぐに耐荷重を超えてしまいます。
カーテンレールが破損すると、レールが曲がる、ランナー(カーテンを吊るす部品)が壊れる、ひどい場合はレール全体が落ちることもあります。
実際の事例: 「カーテンレールにバスタオルを3枚干したら、レールが曲がってしまいました。賃貸だったため、退去時に修理費用1万5千円を請求されました」(一人暮らし・20代女性)
賃貸の場合は修理費用を請求されることもあるため、注意が必要です。
理由2:カーテンレールに干すとカビが発生しやすい
カーテンレールに洗濯物を干すと、カーテンと洗濯物の間に湿気がこもります。風通しが悪く、乾きにくい環境になるため、カビが生えやすくなります。
特に窓際は結露しやすく、湿度が高い場所です。洗濯物から出る水分とカーテンの湿気が重なると、カビが生えやすくなります。カーテンにカビが生えると、見た目が悪いだけでなく、健康に悪影響が出ることもあります。
一度カビが生えたカーテンは、洗っても完全には落ちにくいです。カーテンの買い替えが必要になることもあるため、カビ対策は重要です。
理由3:カーテンレールに干すとカーテンが汚れる
洗濯物を干すと、水滴がカーテンに付いてシミになることがあります。特に脱水が不十分な洗濯物は、水がポタポタ落ちてカーテンを濡らします。
カーテンが濡れると、ホコリが付きやすくなり、汚れが目立ちます。また、洗濯物の色移りでカーテンが変色することもあります。白いレースカーテンは特に汚れが目立つため、注意が必要です。
カーテンレールに洗濯物を干す時の耐荷重(種類別)
カーテンレールには種類があり、それぞれ耐荷重が異なります。
|
カーテンレールの種類 |
耐荷重の目安 |
特徴 |
|
装飾レール(丸型) |
2〜3kg |
一般的な家庭用、デザイン重視 |
|
機能レール(角型) |
1〜2kg |
シンプル、カーテンのみを想定 |
|
天井付けレール |
2〜4kg |
天井に直接固定、やや丈夫 |
|
壁付けレール |
1〜3kg |
壁に固定、下地の有無で変わる |
※耐荷重は製品によって異なります。取扱説明書で確認してください。
一般的なカーテンレールは、カーテン本体(1〜2kg程度)を吊るすことを前提に設計されています。洗濯物を干すと簡単に耐荷重を超えてしまうため、直接干すのは避けましょう。
カーテンレールに干す洗濯物の重さ目安

実際に洗濯物がどのくらいの重さなのか、確認しましょう。
|
洗濯物の種類 |
1枚あたりの重さ |
カーテンレールに干せる枚数 |
|
Tシャツ |
約150g程度 |
6〜10枚(専用グッズ使用時) |
|
バスタオル |
約500g程度 |
2〜3枚(専用グッズ使用時) |
|
フェイスタオル |
約100g程度 |
10〜15枚(専用グッズ使用時) |
|
ジーンズ |
約700g程度 |
1〜2本(専用グッズ使用時) |
|
パーカー |
約400g程度 |
3〜5枚(専用グッズ使用時) |
|
靴下(1足) |
約50g程度 |
20〜30足(専用グッズ使用時) |
※重さは製品や素材によって異なります。脱水後の重さを想定しています。
カーテンレールに直接干すと、Tシャツ2〜3枚でも耐荷重を超える可能性があります。専用グッズを使っても、重いものや大量の洗濯物は避けましょう。
カーテンレール専用の物干しグッズで安全に活用
カーテンレールに直接干すのは危険ですが、専用グッズを使えば安全に活用できます。
グッズ1:カーテンレール用ハンガー
カーテンレールに引っかけて使うハンガーです。フック部分がカーテンレールの形に合わせて作られているため、しっかり固定できます。
耐荷重は製品によって異なりますが、3〜5kg程度が一般的です。少量の洗濯物なら干せます。価格の目安は300円〜1,000円程度で、100円ショップでも購入できます。
使い方は簡単で、カーテンレールに引っかけるだけです。使わない時は外しておけるため、場所を取りません。Tシャツ・タオル・靴下など、軽いものを干すのに向いています。
ただし、重いものや大量の洗濯物は干せません。あくまで少量を干す時の補助的な使い方がおすすめです。
グッズ2:カーテンレール用フック
カーテンレールに取り付けるフックです。S字フックのように使えて、ハンガーを引っかけられます。
耐荷重は製品によって異なりますが、1〜3kg程度が多いです。ハンガー1〜2本分が目安です。価格の目安は200円〜800円程度で、複数個セットで販売されています。
カーテンレールの種類によっては使えないこともあるため、購入前にサイズを確認しましょう。機能レール(四角い形)には使えないことが多いです。
グッズ3:窓枠突っ張り棒(カーテンレール併用タイプ)
カーテンレールの手前に突っ張り棒を設置するタイプです。カーテンレールに負担をかけず、窓際に洗濯物を干せます。
耐荷重は製品によって異なりますが、5〜10kg程度です。ある程度の量が干せます。価格の目安は1,000円〜3,000円程度です。
窓枠の内側に突っ張るため、賃貸でも使えます。カーテンと洗濯物の間に空間ができるため、風通しが良く乾きやすいです。
専用グッズを選ぶ時のポイント
ポイント1:カーテンレールの種類を確認
装飾レール(丸型)と機能レール(角型)のどちらか確認し、対応している製品を選びましょう。
ポイント2:カーテンレール専用グッズの耐荷重を確認
洗濯物の重さに対して余裕のある耐荷重を選びましょう。表示の耐荷重の7〜8割を目安に使うと安全です。
ポイント3:カーテンレールへの取り付け・取り外しの簡単さ
毎日使うものなので、ワンタッチで装着できるタイプが便利です。樹脂コーティングされているものや、クッション付きのものがおすすめです。
カーテンレール専用グッズは少量の洗濯物には便利ですが、たくさん干したい場合は物干し竿がおすすめです。詳しくは『部屋干し用物干し竿の選び方!失敗しない長さ・太さ・素材の見極め方【賃貸OK】』をご覧ください。
カーテンレールの代わりになる部屋干し方法【賃貸OK】

カーテンレールに頼らなくても、賃貸で使える部屋干し方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
代替案1:突っ張り式物干し竿(カーテンレール不要)【おすすめ度★★★★★】
突っ張り式物干し竿は、天井と床で突っ張って固定するタイプです。穴を開けずに済むため、賃貸でも使えます。
窓際に設置すれば日光を活用でき、エアコンの近くなら風を当てられます。耐荷重は製品によって異なりますが、10〜20kg程度です。たくさん干せるのがメリットです。価格の目安は3,000円〜10,000円程度です。
カーテンレールと違い、物干し専用に作られているため安心です。移動もできるため、引っ越し先でも使えます。詳しくは『部屋干し用物干し竿の選び方!失敗しない長さ・太さ・素材の見極め方【賃貸OK】』をご覧ください。
代替案2:窓枠物干し竿(カーテンレール不要)【おすすめ度★★★★☆】
窓枠物干し竿は、窓枠に突っ張って固定するタイプです。窓際に干せるため、日光を活用できます。
カーテンレールよりも低い位置に設置できるため、洗濯物が邪魔になりにくいです。耐荷重は製品によって異なりますが、5〜10kg程度です。価格の目安は2,000円〜6,000円です。
窓枠の強度が必要ですが、賃貸でも使えます。窓枠のサイズに合わせて選びましょう。
代替案3:物干しスタンド(カーテンレール不要)【おすすめ度★★★★☆】
物干しスタンドは、床に置いて使うタイプです。移動できて折りたためるため、使わない時は収納できます。
設置工事が不要で、届いたその日から使えます。耐荷重は製品によって異なりますが、5〜15kg程度です。価格の目安は2,000円〜8,000円です。
場所を取るのがデメリットですが、好きな場所に移動できるのがメリットです。窓際に置けば日光を活用でき、エアコンの下に置けば風を当てられます。
代替案4:ドア用ハンガー(カーテンレール不要)【おすすめ度★★★☆☆】
ドア用ハンガーは、ドアの上部に引っかけて使うタイプです。少量の洗濯物を干すのに便利です。
価格の目安は300円〜1,500円程度で、手軽に始められます。耐荷重は製品によって異なりますが、3〜5kg程度です。Tシャツ・タオルなどの軽いものに向いています。
ドアの開閉の邪魔にならない高さに設置しましょう。洗濯物が少ない一人暮らしの方におすすめです。
部屋干しを早く乾かすには、サーキュレーターの併用が効果的です。風を当てることで乾燥時間が半分以下になることもあります。詳しい使い方は『【使い方ガイド】部屋干しサーキュレーター完全版:乾燥時間を短縮する配置と設定法』で解説しています。
カーテンレール以外の部屋干し方法比較表
|
方法 |
設置方法 |
賃貸OK |
耐荷重の目安 |
価格の目安 |
おすすめ度 |
|
カーテンレール専用グッズ |
引っかけ |
○ |
1〜5kg |
300〜3,000円 |
★★★☆☆ |
|
突っ張り式物干し竿 |
天井と床 |
○ |
10〜20kg |
3,000〜10,000円 |
★★★★★ |
|
窓枠物干し竿 |
窓枠 |
○ |
5〜10kg |
2,000〜6,000円 |
★★★★☆ |
|
物干しスタンド |
床置き |
○ |
5〜15kg |
2,000〜8,000円 |
★★★★☆ |
|
ドア用ハンガー |
ドアに引っかけ |
○ |
3〜5kg |
300〜1,500円 |
★★★☆☆ |
カーテンレールで部屋干しに関するよくある質問
Q1:カーテンレールの耐荷重はどのくらい?
一般的なカーテンレールの耐荷重は1〜3kg程度です。カーテン本体を吊るすために作られているため、洗濯物の重さには耐えられません。製品によって異なるため、取扱説明書で確認しましょう。
Q2:カーテンレール専用グッズはどこで買える?
100円ショップ、ホームセンター、ニトリ、Amazon、楽天などで購入できます。100円ショップなら300円程度、専門店なら500円〜3,000円程度です。
Q3:カーテンレールが壊れたらどうなる?
賃貸の場合、修理費用を請求されることがあります。カーテンレール本体の交換費用の目安は5,000円〜20,000円程度です。レールだけでなく壁も傷んだ場合は、さらに高額になります。
Q4:カーテンレールにカビが生えたらどうする?
カビ取り剤で拭き取りましょう。ただし、カーテンレールの素材によっては変色することがあるため、目立たない場所で試してから使ってください。カビがひどい場合は、カーテンレールの交換が必要になることもあります。
Q5:機能レール(角型)でも専用グッズは使える?
機能レールに対応していない専用グッズもあります。購入前にパッケージやオンラインの商品説明で、対応しているカーテンレールの種類を確認しましょう。
Q6:カーテンレール以外でおすすめの部屋干し方法は?
突っ張り式物干し竿が最もおすすめです。賃貸でも使え、耐荷重も10〜20kgと十分です。穴を開けずに済み、移動もできるため便利です。
物干し竿だけでは心配な場合は、小型乾燥機を一緒に使うと便利です
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今日から実践!カーテンレールで部屋干しチェックリスト
✅カーテンレールに直接干すのはNG
専用グッズを使う
✅カーテンレールの種類を確認
装飾レール(丸型)か機能レール(角型)か
✅カーテンレールの耐荷重を確認
1〜3kg程度が一般的
✅専用グッズの耐荷重を確認
3〜5kg以上が目安
✅洗濯物の重さを確認
Tシャツ約150g、バスタオル約500g
✅少量だけ干す
耐荷重の7〜8割を目安に
✅重いものは干さない
布団・ジーンズ・バスタオルは避ける
✅カーテンと離して干す
風通しを良くする
✅換気する
窓を開けるかサーキュレーターを使う
✅乾いたらすぐ取り込む
長時間干しっぱなしにしない
✅代替案を検討する
突っ張り式物干し竿・窓枠物干し竿など
✅カーテンレールの状態を確認
曲がり・ガタつきがないかチェック
✅普通のハンガーを直接引っかけない
専用グッズを使う
✅カーテンが濡れていないか確認
濡れたらすぐ拭く
これらを実践すれば、安全に部屋干しできます。
参考文献・出典
- 独立行政法人国民生活センター「カーテンレール・物干し関連の相談事例」
- マイベスト「カーテンレール用物干しグッズのおすすめ」
- ニトリ「カーテンレール・室内物干し」
- TOSO「カーテンレールの正しい使い方」
- タチカワブラインド「カーテンレールの耐荷重について」
- LIFULL HOMES「賃貸での部屋干しの工夫」












