記事: 部屋干し用物干し竿の選び方!失敗しない長さ・太さ・素材の見極め方【賃貸OK】
部屋干し用物干し竿の選び方!失敗しない長さ・太さ・素材の見極め方【賃貸OK】

部屋干しをしたいけど「物干し竿をどう選べばいいか分からない」「どこに設置すればいいの?」と悩んでいませんか?
物干し竿は長さ・太さ・素材によって使い勝手が大きく変わります。
この記事では、部屋干し用物干し竿の種類、失敗しない選び方、賃貸でも使える設置方法まで、詳しく解説します。
【結論】部屋干し用物干し竿は長さ・太さ・素材で選ぶ
物干し竿選びの5つのポイント:
- 長さ:設置場所の幅に合わせる(伸縮式が便利)
- 太さ:直径3cm(一般用)、3.5cm(布団用)
- 耐荷重:家族の人数×約2kg以上
- 素材:アルミ(軽い)、ステンレス(丈夫)
- デザイン:白・黒・木目調(部屋になじむ)
洗濯物の重さの目安: 1人分の洗濯物は約1.5〜2kg程度です。
部屋干し用物干し竿の種類: 突っ張り式(賃貸OK)、壁付け式(持ち家向け)、窓枠式(賃貸OK)の3つがあります。
部屋干し用物干し竿の種類3つ【賃貸OK】
物干し竿を設置する方法は大きく3つあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
種類1:突っ張り式物干し竿【賃貸OK・おすすめ度★★★★★】
突っ張り式は、天井と床で突っ張って固定するタイプです。穴を開けずに済むため、賃貸でも使えます。1本タイプと2本タイプがあり、洗濯物の量に合わせて選べます。
窓際・部屋の中心・廊下など、さまざまな場所に設置できます。価格は約3,000円〜10,000円で、部屋の高さに合わせて選びましょう(2.0m〜2.8mが多いです)。何kgまで干せるか確認して、10kg以上の耐荷重があるものがおすすめです。
賃貸でも使えて移動もできるのがメリットですが、天井と床の強度が必要です。石膏ボードの天井では強度が足りないこともあるため、設置前に確認しましょう。
「突っ張り式を窓際に設置したら、賃貸でも穴を開けずに済みました。日光も当たって乾きやすいです」(一人暮らし・Aさん)
種類2:壁付け式物干し竿【持ち家向け・おすすめ度★★★★☆】
壁付け式は、壁にネジで固定するタイプです。折りたたみ式が多く、使わない時はコンパクトに収納できます。
リビングの壁・洗面所の壁・廊下の壁など、壁の下地がある場所に設置します。価格は約2,000円〜8,000円で、耐荷重は10kg以上を選びましょう。
しっかり固定できて省スペースなのがメリットです。ただし、壁に穴を開ける必要があるため、賃貸では難しいです。持ち家の方や、壁に穴を開けても問題ない環境の方におすすめです。
種類3:窓枠物干し竿【賃貸OK・おすすめ度★★★★☆】
窓枠物干し竿は、窓枠に突っ張って固定するタイプです。窓際に干せるため、日光を活用できます。
窓枠の内側に設置するため、設置場所は限られますが、賃貸でも使えるのがメリットです。価格は約2,000円〜6,000円で、窓枠のサイズに合わせて選びましょう。専用の物干し竿がセットになっているものが便利です。
日光が当たるため乾きやすいですが、窓枠の強度が必要です。古い窓枠や樹脂製の窓枠では、耐荷重が低いこともあるため注意しましょう。
部屋干し用物干し竿の種類別比較表
|
種類 |
設置方法 |
賃貸OK |
価格 |
耐荷重 |
おすすめ度 |
|
突っ張り式物干し竿 |
天井と床 |
○ |
3,000〜10,000円 |
10〜20kg |
★★★★★ |
|
壁付け式物干し竿 |
壁にネジ |
× |
2,000〜8,000円 |
10〜15kg |
★★★★☆ |
|
窓枠物干し竿 |
窓枠 |
○ |
2,000〜6,000円 |
5〜10kg |
★★★★☆ |
物干し竿を設置しても、干し方や乾かし方に工夫が必要です。詳しくは『部屋干しを早く乾かす裏ワザ8選!時間短縮の干し方と生乾き臭対策』をご覧ください。
場所別・おすすめの物干し竿設置方法

設置する場所によって、おすすめの物干し竿タイプが変わります。それぞれの場所に合った選び方を紹介します。
浴室
浴室には突っ張り式物干し竿がおすすめです。換気扇を活用できるため乾きやすく、生活空間を占領しないのがメリットです。
マグネット式竿受けを使うと着脱が簡単で便利です。浴室は湿気が多いため、錆びにくい素材(アルミ・ステンレス)を選びましょう。入浴直後は湿度が高いため、しばらく経ってから干すのがポイントです。
リビング
リビングには窓枠式または突っ張り式物干し竿がおすすめです。窓際に設置すれば日光を活用でき、エアコンの風を当てることもできます。
部屋干しメインの場合は、デザインにこだわりましょう。白・木目調など、インテリアになじむ色を選ぶと生活感を抑えられます。折りたたみ式なら、使わない時は収納できて便利です。カーテンと離して設置すると、カーテンにカビが生えるのを防げます。
廊下
廊下には突っ張り式物干し竿がおすすめです。普段使っていないスペースを活用でき、あまり目立たないのがメリットです。
廊下は幅が狭いため、短めの竿を選びましょう。通行の邪魔にならない高さに設置することも大切です。照明の近くは避けて、洗濯物が熱くならないように注意してください。
ベランダ(室内干しとの併用)
ベランダと室内で併用する場合は、伸縮式物干し竿がおすすめです。天候に合わせて使い分けができ、室内にも持ち込めます。
屋外でも使うため、錆びにくい素材を選びましょう。軽いアルミ製なら、室内外の移動が楽です。雨に濡れたら拭いておくと、寿命が延びます。
部屋干し用物干し竿の選び方5つのポイント
物干し竿を選ぶ時は、5つのポイントを押さえましょう。失敗しない選び方を詳しく解説します。
ポイント1:物干し竿の長さ(部屋のサイズに合わせる)
物干し竿の長さは、設置場所の幅に合わせて選びます。一般的には1.2m〜2.2mの伸び縮みするものが多く、2.3m〜4.0mの長めタイプもあります。
まず設置場所の幅を測って、少し短めを選びましょう。両端に余裕を持たせることで、しっかり固定できます。例えば、窓枠が180cmなら、120〜200cmの伸縮式を選ぶと良いでしょう。
伸縮式のメリットは、部屋のサイズに合わせて調整できることです。引っ越し先でも使えますし、洗濯物の量に応じて長さを変えられます。ただし、伸ばしすぎると強度が弱まるため、目一杯まで伸ばさず、少し短めに使いましょう。
ポイント2:物干し竿の太さ(干す量に合わせる)
物干し竿の太さは、干す量に合わせて選びます。太さによって耐荷重が変わるため、重要なポイントです。
太さの目安:
- 直径3cm(30パイ):一般的な洗濯物向け(Tシャツ・タオルなど)
- 直径3.5cm(35パイ):布団も干したい場合
- 直径4cm(40パイ):長さ4m以上の竿、重いものを干す場合
一般的な家庭用なら直径3cmで十分です。布団を干す予定があるなら3.5cmを選びましょう。
太すぎると重くなって移動が大変になり、竿受けに合わないこともあります。価格も高くなります。逆に細すぎるとたわみやすく、耐荷重も低くなります。用途に合った太さを選ぶことが大切です。
ポイント3:物干し竿の耐荷重(家族の人数に合わせる)
物干し竿の耐荷重は、家族の人数に合わせて選びます。目安としては、1人暮らしなら5kg以上、2人家族なら10kg以上、3〜4人家族なら15kg以上です。
簡単な計算方法は、家族の人数×約2kgです。例えば、4人家族なら約8kg以上の耐荷重が必要になります。
耐荷重を超えると、物干し竿が曲がったり、竿受けが外れたりします。購入前に必ず何kgまで干せるか確認しましょう。少し余裕を持った耐荷重を選ぶと安心です。
ポイント4:物干し竿の素材(軽さと強度のバランス)
物干し竿の素材は、主にアルミ製・ステンレス製・プラスチックでコーティングされたタイプの3つがあります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
アルミ製
アルミ製は軽くて扱いやすいのが特徴です。女性でも簡単に移動でき、錆びにくいため長く使えます。移動することが多い方におすすめです。
ただし、ステンレスに比べると強度が少し弱いです。価格は1,000円〜3,000円程度で、一人暮らしの方や、頻繁に移動する方に向いています。
ステンレス製
ステンレス製は丈夫で長く使えるのが特徴です。錆びにくく、重いものも干せるため、ファミリー向けです。固定して使う方におすすめです。
ただし、重いため移動が大変です。価格は2,000円〜5,000円程度で、しっかりした物干し竿を探している方に向いています。
プラスチックでコーティングされたタイプ
プラスチックでコーティングされたタイプは、洗濯物が滑りにくいのが特徴です。白・黒・木目調などおしゃれなデザインが多く、インテリアになじみます。
ただし、やや高価で、コーティングが剥がれることがあります。価格は3,000円〜8,000円程度で、部屋干しメインの方や、デザインにこだわる方に向いています。
ポイント5:物干し竿のデザイン・カラー(インテリアに合わせる)
部屋干しメインなら、デザインやカラーも重要です。生活感を抑えて、部屋になじむ色を選びましょう。
白・黒のモノトーンは目立ちにくく、シンプルでどんな部屋にも合います。生活感を抑えられるため、シンプルなインテリアが好きな方におすすめです。
木目調はナチュラルな雰囲気で、部屋になじみやすいのが特徴です。おしゃれな印象になるため、北欧風・ナチュラルインテリアの部屋に向いています。
シルバー(金属そのまま)は安くて丈夫ですが、生活感が出やすいため部屋干しには不向きです。ベランダや屋外で使う方におすすめです。
部屋干し用物干し竿の選び方早見表
|
選び方 |
1人暮らし |
2人家族 |
3〜4人家族 |
|
長さ |
1.2〜1.5m |
1.5〜2.0m |
2.0〜2.5m |
|
太さ |
直径3cm |
直径3cm |
直径3〜3.5cm |
|
耐荷重 |
5kg以上 |
10kg以上 |
15kg以上 |
|
素材 |
アルミ |
アルミ・ステンレス |
ステンレス |
|
デザイン |
白・黒 |
白・黒・木目調 |
白・木目調 |
|
価格目安 |
2,000〜4,000円 |
3,000〜6,000円 |
5,000〜10,000円 |
物干し竿の寿命・交換時期
物干し竿にも寿命があります。適切なタイミングで交換しましょう。
素材別の寿命
アルミ製は5〜10年程度使えます。錆びにくく長く使えるのが特徴です。ステンレス製は10年以上使えることもあり、一番長く使える素材です。スチール製は2〜5年程度で、錆びやすいため屋外では特に劣化が早いです。
交換のサイン
物干し竿が曲がってきた、錆が出てきた、伸縮部分が固まって動かない、表面のコーティングが剥がれてきた、洗濯物に錆が付くようになった、こんな症状が出たら交換のサインです。
長持ちさせるコツ
月1回、雑巾で拭くだけで寿命が延びます。屋外で使う場合は、雨の後にすぐ拭きましょう。伸縮式なら、使わない時は室内に収納すると錆びにくいです。
部屋干し用突っ張り式物干し竿の取り付け手順

突っ張り式は賃貸でも使えて人気です。正しい取り付け方を解説します。
手順1:物干し竿の設置場所を決める
まず設置場所を決めましょう。天井と床がまっすぐな場所を選びます。窓際なら日光が当たり、エアコンの近くなら風を活用できます。
天井の強度を確認することも大切です。石膏ボードの天井は強度が弱いことがあるため、下地のある場所を探しましょう。
手順2:突っ張り棒の高さを調整する
突っ張り棒を設置場所の高さより5cm短く調整します。天井に当てて、下から押し上げながら伸ばし、しっかり固定されるまで回します。
締めすぎると天井に跡が残ることがあるため、ちょうど良い力で固定しましょう。最初は軽く締めて、安定しているか確認してから本締めすると失敗しにくいです。
手順3:物干し竿を設置する
竿受けに物干し竿を置き、まっすぐになっているか確認します。洗濯物を干してみて、安定しているかチェックしましょう。
最初は軽めのものから干して、安定性を確認することが大切です。問題なければ、徐々に洗濯物の量を増やしていきましょう。
物干し竿が曲がる・たわむ原因と対策
物干し竿が曲がったりたわんだりする原因と、その対策を紹介します。
原因1:耐荷重を超えている
洗濯物を干しすぎると、物干し竿が曲がります。これは耐荷重を超えているサインです。
対策としては、まず耐荷重を守ることが大切です。洗濯物を分散して干す、2本の竿に分ける、重いものを端に寄せないなど、工夫しましょう。
原因2:物干し竿が細すぎる
直径3cm未満の細い竿は、たわみやすいです。
対策としては、直径3cm以上を選びましょう。布団を干すなら3.5cm以上が安心です。すでに細い竿を使っている場合は、買い替えを検討してください。
原因3:物干し竿が長すぎる
3m以上の長い竿は、中央がたわみやすいです。
対策としては、中央に支えを追加する、短めの竿を選ぶ、2本に分けて設置するなどがあります。
原因4:伸縮式を目一杯まで伸ばしている
伸縮式を目一杯まで伸ばすと、強度が弱まります。
対策としては、目一杯まで伸ばさず、設置場所より少し短めに調整しましょう。余裕を持って使うことが大切です。
すでに曲がってしまった場合
軽い曲がりなら、逆向きに力をかけて戻せることもあります。ただし、ひどい曲がりは交換しましょう。曲がったまま使うと、さらに悪化します。
部屋干し用物干し竿に関するよくある質問
Q1:物干し竿の長さはどう選ぶ?
設置場所の幅を測って、少し短めを選びます。伸縮式なら調整できるので便利です。例えば、窓枠が180cmなら、120〜200cmの伸縮式を選びましょう。
Q2:物干し竿は何kgまで干せる?
製品によって違いますが、一般的には10〜20kg程度です。購入前に必ず何kgまで干せるか確認しましょう。家族の人数×約2kgが目安です。
Q3:突っ張り式は天井が傷つかない?
天井と床に樹脂キャップがついている製品なら、傷つきにくいです。購入時に確認しましょう。また、締めすぎると跡が残ることがあるため、ちょうど良い力で設置してください。
Q4:賃貸で壁に穴を開けずに物干し竿を設置できる?
できます。突っ張り式(天井と床)、窓枠式が賃貸OKです。突っ張り式が最も安定しています。
Q5:物干し竿とスタンドはどう違う?
物干し竿は壁や天井に固定して使うもので、たくさん干せます。スタンドは床に置いて使うもので、移動できて折りたためます。詳しくは部屋干しスタンド・ハンガー完全ガイドをご覧ください。
Q6:カーテンレールに物干し竿を設置できる?
カーテンレールに直接洗濯物を干すのはNG(カビ・破損リスク)です。ただし、カーテンレール専用の物干しグッズを使えば安全に活用できます。物干し竿だけでは心配な場合は、小型乾燥機を一緒に使うと便利です。Yoqunaでは、ワンルームにも置けるコンパクトな3kg・6kgタイプを扱っています。
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今日から実践!部屋干し物干し竿チェックリスト
✅設置場所を決める
窓際・部屋の中心・廊下から選ぶ
✅賃貸か持ち家かを確認
賃貸なら突っ張り式
✅設置場所の幅を測る
伸縮式なら調整可能
✅物干し竿の長さを選ぶ
設置場所の幅より少し短め
✅物干し竿の太さを選ぶ
一般用は直径3cm、布団用は3.5cm
✅耐荷重を確認
家族の人数×約2kg以上
✅素材を選ぶ
アルミ(軽い)、ステンレス(丈夫)
✅デザイン・カラーを選ぶ
白・黒・木目調
✅天井・床に樹脂キャップがあるか確認
傷つき防止
✅洗濯物の間隔を空ける
こぶし1個分以上
これらを実践すれば、快適に部屋干しできます。
部屋干しを早く乾かすには、サーキュレーターの併用が効果的です。詳しい使い方は『【使い方ガイド】部屋干しサーキュレーター完全版:乾燥時間を短縮する配置と設定法』で解説しています。
参考文献・出典
- 独立行政法人国民生活センター「洗濯・物干し関連の相談事例」
- マイベスト「物干し竿のおすすめ人気ランキング」
- マイベスト「室内物干しのおすすめ人気ランキング」
- アイリスオーヤマ「物干し竿の選び方ガイド」
- 平安伸銅工業「突っ張り棒の正しい使い方」
- ニトリ「室内物干し竿」
- LIFULL HOMEs「部屋干しの基本とコツ」












