ぬいぐるみは乾燥機OK?素材別の判断と失敗しない乾かし方

「ぬいぐるみを洗濯したけど、乾燥機に入れても大丈夫?」「乾燥機を使ったら縮んだり傷んだりしないか心配」とお悩みではありませんか?
実は、ぬいぐるみの素材によって乾燥機が使えるものと使えないものがあります。
この記事では、ぬいぐるみを乾燥機で乾かす方法、素材別の注意点、乾燥機以外の乾かし方、失敗しないコツまで、実際の体験談をもとに分かりやすく解説します。
この記事で分かる3つのポイント
ぬいぐるみの乾燥機について、重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。
- ぬいぐるみは素材によって乾燥機が使えるものと使えないものがあること
- 乾燥機を使う場合は低温設定で、洗濯ネットに入れて30〜60分が目安であること
- 乾燥機が使えない場合は、タオルドライ+風通しの良い場所で自然乾燥が基本であること
主要な洗濯表示の見方と、実際の利用者の体験に基づき、実用的な情報をお届けします。
ぬいぐるみは乾燥機で乾かせる?基本の判断方法
まず、ぬいぐるみを乾燥機で乾かせるかどうかの基本を理解しましょう。
洗濯表示を必ず確認
ぬいぐるみには洗濯表示タグが付いています。
- タンブラー乾燥OK → 乾燥機で乾かせる
- タンブラー乾燥NG → 乾燥機は使えない、自然乾燥のみ
- 洗濯表示タグがない場合 →乾燥機は使わない方が安全
洗濯表示が一番確実な判断基準です。迷ったら乾燥機は使わず、自然乾燥にしましょう。
ぬいぐるみの素材別の判断
洗濯表示がない場合、素材で判断します。
|
素材 |
乾燥機 |
温度 |
注意点 |
|
ポリエステル綿(化繊) |
○ |
低温 |
装飾に注意 |
|
綿100% |
△ |
低温 |
縮む可能性あり |
|
ウール・羊毛 |
× |
- |
絶対に使わない |
|
ビーズ入り |
× |
- |
溶ける危険あり |
|
プラスチックパーツ付き |
× |
- |
変形の危険あり |
|
電池・機械入り |
× |
- |
洗濯・乾燥NG |
家庭用とコインランドリーの違い
- 家庭用乾燥機
- 温度調節可能(低温設定あり)
- 容量:小さめ
- メリット:細かく調節できる
- コインランドリー乾燥機
- 高温(家庭用より高い)
- 容量:大きめ
- デメリット:温度調節できないことが多い
コインランドリーは高温のため、ぬいぐるみには不向きです。家庭用の低温設定が安全です。
100均・無印・IKEAのぬいぐるみは乾燥機OK?
よく買われているブランド別に、乾燥機の可否を紹介します。
100均(ダイソー・セリア)のぬいぐるみ
- 素材:ほとんどがポリエステル綿
- 乾燥機:低温なら使える場合が多い
- 注意点:洗濯表示を確認、装飾に注意
100均のぬいぐるみは比較的シンプルな作りが多いため、低温設定なら乾燥機で乾かせるものが多いです。
無印良品のぬいぐるみ
- 素材:ポリエステル綿、一部綿100%
- 乾燥機:洗濯表示を確認
- 特徴:シンプルで装飾が少ない
無印のぬいぐるみは洗濯表示がしっかりしているため、タグを確認すれば判断できます。
IKEAのぬいぐるみ
- 素材:ポリエステル綿が多い
- 乾燥機:洗濯表示でタンブラー乾燥OKが多い
- 特徴:洗濯機・乾燥機対応が多い
IKEAのぬいぐるみは洗濯・乾燥に対応している商品が多いのが特徴です。
ディズニー・サンリオなどのキャラクター
- 素材:ポリエステル綿が多い
- 乾燥機:装飾に注意
- 注意点:公式ライセンス品は洗濯表示あり
キャラクターぬいぐるみは装飾が多いため、乾燥機を使う場合は慎重に。洗濯ネット必須です。
ぬいぐるみを乾燥機で乾かす方法|手順とコツ

乾燥機OKのぬいぐるみを乾かす手順を紹介します。
基本的な手順
ステップ1:
- 洗濯表示を確認
- タンブラー乾燥OKか確認
- NGなら自然乾燥へ
ステップ2:
- 水気を切る
- 軽く絞る(強く絞らない)
- タオルで包んで水分を吸い取る
- バスタオルで何度か吸い取る
ステップ3:
- 洗濯ネットに入れる
- ぬいぐるみを洗濯ネットに入れる
- 中型以上なら複数のネットに分ける
- ネットのチャックをしっかり閉める
ステップ4:
- 乾燥機の設定
- 低温設定を選ぶ
- 時間は30〜60分に設定
- 様子を見ながら調整
ステップ5:
- 途中で確認
- 30分経ったら一度取り出す
- 乾き具合を確認
- まだ湿っていたら追加で15〜30分
ステップ6:
- 仕上げ
- 完全に乾いたら取り出す
- 形を整える
- ブラシで毛並みを整える
乾燥機を使う時の重要なポイント
ポイント1:
- 必ず低温設定
- 高温だと縮む、変形する、傷む
- 低温または「弱」設定を選ぶ
ポイント2:
- 洗濯ネット必須
- 直接入れると型崩れする
- ネットが緩衝材の役割をする
ポイント3:
- 乾燥時間は短めに
- 一度に長時間かけない
- 30分ごとに確認
- 少し湿っている程度で取り出して自然乾燥
サイズ・素材別の乾燥時間と方法
|
サイズ/素材 |
乾燥機の時間 |
自然乾燥の時間 |
注意点 |
|
小型ポリエステル |
30〜45分程度 |
1〜3日程度 |
完全乾燥しやすい |
|
中型ポリエステル |
45〜60分程度 |
2〜4日程度 |
途中で確認 |
|
大型ポリエステル |
60分+自然乾燥 |
3〜7日程度 |
完全乾燥は難しい |
|
綿100%小型 |
30〜45分(低温) |
1〜3日程度 |
やや縮む可能性 |
|
ウール |
使用不可 |
3〜7日(平干し) |
絶対NG |
|
ビーズ入り |
使用不可 |
2〜5日(陰干し) |
溶ける危険 |
※乾燥時間は季節や環境により変わります
ぬいぐるみの素材別|乾燥機の可否と注意点
素材によって乾燥機の可否が変わります。
ポリエステル綿(化繊)|乾燥機OK
- 特徴
- 一番多い素材
- 乾燥機に強い
- 縮みにくい
- 乾燥機の設定
- 低温設定 30〜60分程度
- 洗濯ネットに入れる
- 注意点
- 装飾やパーツに注意
- ボタンや目玉が取れないか確認
綿100%|条件付きでOK
- 特徴
- 自然素材
- 吸水性が高い
- やや縮みやすい
- 乾燥機の設定
- 低温設定必須
- 30〜45分程度
- 小型のみ推奨
- 注意点
- 縮む可能性がある
- 大型は自然乾燥推奨
ウール・羊毛|乾燥機NG
- 特徴
- 高級な素材
- 熱に弱い
- 縮みやすい
- 乾燥方法
- 自然乾燥のみ
- 平干し推奨
- 直射日光は避ける
- 注意点
- 乾燥機で大幅に縮む
- フェルト状に固まる可能性
- 絶対に乾燥機は使わない
ビーズ入り・プラスチックパーツ付き|乾燥機NG
- 特徴
- 手触りが特徴的
- 中にビーズが入っている
- 目や鼻がプラスチック
- 乾燥方法
- 自然乾燥のみ
- 風通しの良い場所
- 陰干し
- 注意点
- 高温でビーズが溶ける
- プラスチックが変形する
ぬいぐるみを乾燥機以外で乾かす方法5選

乾燥機が使えない、または使いたくない場合の乾かし方を紹介します。
|
乾燥方法 |
時間 |
費用 |
安全性 |
おすすめ度 |
|
乾燥機(低温) |
30〜60分程度 |
電気代少々 |
○ |
★★★★☆ |
|
自然乾燥 |
1〜7日程度 |
無料 |
◎ |
★★★★★ |
|
浴室乾燥機 |
3〜10時間程度 |
電気代かかる |
◎ |
★★★★☆ |
|
扇風機併用 |
半日〜3日程度 |
電気代少々 |
◎ |
★★★★☆ |
|
コインランドリー |
20〜30分 |
有料 |
△ |
★★☆☆☆ |
※時間は環境により変わります
方法1:タオルドライ+自然乾燥(基本)
- 手順
- 洗濯後、軽く絞る
- バスタオルで包んで水分を吸い取る
- バスタオルを何度か交換
- 風通しの良い場所に干す
- 直射日光は避ける
- 乾燥時間
- 小型:1〜3日程度
- 中型:2〜4日程度
- 大型:3〜7日程度
- メリット
- 一番安全
- どんな素材でもOK
- お金がかからない
方法2:脱水機+扇風機
- 手順
- 洗濯機で30秒〜1分脱水
- タオルドライ
- 扇風機の前に置く
- 6〜8時間送風
- 乾燥時間
- 小型:半日〜2日程度
- 中型:1〜3日程度
- メリット
- 自然乾燥より早い
- 安全
方法3:浴室乾燥機
- 手順
- 洗濯後、タオルドライ
- 浴室に干す
- 浴室乾燥機を運転
- 乾燥時間
- 小型:3〜4時間程度
- 中型:4〜6時間程度
- 大型:6〜10時間程度
- メリット
- 早く乾く
- 雨の日でもOK
- 安全
- デメリット
- 浴室乾燥機がない家庭は使えない
- 電気代がかかる
方法4:ドライヤー(部分的に)
- 手順
- タオルドライ後に使う
- 20〜30cm離す
- 低温または冷風
- 動かしながら乾かす
- 使う場所
- 耳の内側
- 手足の付け根
- お腹の中心部
- 注意点
- 全体を乾かすのは大変
- 近づけすぎると傷む
- 低温または冷風で
方法5:コインランドリー乾燥機(自己責任)
- 手順
- ポリエステル綿のみ
- 洗濯ネットに入れる
- 低温があれば低温を選ぶ
- 20〜30分のみ
- 残りは自然乾燥
- 注意
- コインランドリーは高温のため、リスクを理解した上で自己責任で使用してください。
ぬいぐるみを早く乾かす3つのコツ
乾燥時間を短縮するコツを3つに絞って紹介します。
コツ1:タオルドライを徹底する
- バスタオルを何枚か用意
- ぬいぐるみを包んで押す
- タオルが湿ったら交換
- 何度か繰り返す
- 効果:乾燥時間が短くなります
コツ2:脱水時間を長めにする
- 通常の洗濯物:3〜5分程度
- ぬいぐるみ:5〜8分程度
- 効果:水分が減り、乾燥時間が短縮されます
コツ3:除湿機や扇風機を使う
- 除湿機の近くに干す
- 扇風機で風を当てる
- 密閉した部屋で使う
- 効果:乾燥時間が短くなります
クリーニング店という選択肢
自宅で洗うのが不安な場合、クリーニング店に出すという選択肢もあります。
ぬいぐるみのクリーニング料金
- 小型(30cm以下):1,000〜2,000円程度
- 中型(30〜50cm):2,000〜3,000円程度
- 大型(50cm以上):3,000〜5,000円程度
※店舗により異なります
- メリット
- プロが洗ってくれる
- 型崩れしない
- 乾燥も完璧
- デメリット
- 料金がかかる
- 時間がかかる(1〜2週間程度)
こんなぬいぐるみはクリーニング推奨
- 高価なぬいぐるみ
- アンティークのぬいぐるみ
- 大型で自宅では洗えない
- 素材が分からない
クリーニング店なら、素材に応じた最適な方法で洗ってくれます。
ぬいぐるみの乾燥でよくある失敗と対策

実際によくある失敗例から学びましょう。
失敗1:乾燥機で縮んでしまった
- 原因
- 高温で乾燥した
- 綿100%やウール素材だった
- 対策
- 低温設定必須
- 30分ごとに確認
- 元に戻す方法
- ぬるま湯に浸けて軽く引っ張る
- 完全には戻らない
失敗2:型崩れしてしまった
- 原因
- 洗濯ネットに入れなかった
- 乾燥機で回転して変形した
- 対策
- 洗濯ネット必須
- 低温・短時間
- 元に戻す方法
- 霧吹きで湿らせる
- 形を整えて自然乾燥
失敗3:装飾やパーツが取れた
- 原因
- 高温で接着剤が溶けた
- 回転で引っ張られた
- 対策
- 装飾が多いものは自然乾燥
- 洗濯ネット必須
- 修理方法
- 布用接着剤で付け直す
- 縫い付ける
失敗4:中まで乾かなかった
- 原因
- 大型すぎた
- 乾燥時間が短かった
- 対策
- 大型は自然乾燥と併用
- 途中で裏返す
- 仕上げ方法
- ドライヤーで部分的に乾かす
- もう一度乾燥機(15〜30分)
失敗5:臭いが残ってしまった
- 原因
- 中まで乾いていなかった
- 雑菌が増えた
- 対策
- 完全に乾かしてから片付ける
- すすぎをしっかり
- 臭いを取る方法
- もう一度洗濯 重曹水に浸ける(30分程度)
- 天日干し
ぬいぐるみの乾燥に関するよくある質問10選
Q1:ぬいぐるみは乾燥機で乾かせますか
洗濯表示を確認してください。タンブラー乾燥OK(□の中に○)なら乾燥機で乾かせます。NGの場合は自然乾燥のみです。素材がポリエステル綿なら比較的安全ですが、ウールや装飾が多いものは避けましょう。
Q2:乾燥機を使う時の温度設定はどうすればいいですか
必ず低温設定を選んでください。高温だと縮んだり変形したりします。家庭用乾燥機なら「低温」「弱」「デリケート」などの設定を選びましょう。時間は30〜60分程度を目安に、途中で確認してください。
Yoqunaでは電気式衣類乾燥機(3kg・6kgモデル)を取り扱っており、小型〜中型のぬいぐるみを低温で優しく乾かせます。浴室を占有しないため、家族の入浴と同時進行できます。
→ yoquna.comで電気式衣類乾燥機をチェック
Youquna 衣類乾燥機
Q3:洗濯ネットに入れないとダメですか
はい、必ず洗濯ネットに入れてください。直接入れると回転で型崩れしたり、装飾が取れたりします。ネットが緩衝材の役割をして、ぬいぐるみを守ってくれます。
Q4:コインランドリーの乾燥機は使えますか
おすすめしません。コインランドリーの乾燥機は高温で、ぬいぐるみには強すぎます。どうしても使う場合は、ポリエステル綿のみ、低温設定があれば選び、20〜30分だけにして残りは自然乾燥にしましょう。
Q5:大きなぬいぐるみはどうやって乾かせばいいですか
大型のぬいぐるみは自然乾燥が基本です。タオルドライをしっかり行い、風通しの良い場所で干してください。浴室乾燥機があれば6〜10時間程度で乾きます。除湿機を併用すると早く乾きます。
Q6:ぬいぐるみが縮んでしまいました。元に戻せますか
ぬるま湯に浸けて軽く引っ張ると、多少は伸びます。ただし、一度縮んだものを完全に元のサイズに戻すのは難しいです。乾燥機を使う前に素材を確認することが大切です。
Q7:ぬいぐるみの乾燥時間はどれくらいですか
乾燥機なら小型で30〜45分程度、中型で45〜60分程度です。自然乾燥なら小型で1〜3日程度、中型で2〜4日程度、大型で3〜7日程度が目安です。季節や環境により変わります。
Q8:ぬいぐるみが臭くなってしまいました
中まで乾いていない可能性があります。もう一度洗濯してしっかり乾かしてください。重曹水に30分程度浸けてから洗うと臭いが取れやすくなります。天日干しは殺菌効果があります。
Q9:ビーズ入りのぬいぐるみは乾燥機で乾かせますか
乾燥機は使わないでください。高温でビーズが溶ける可能性があります。自然乾燥のみにして、風通しの良い場所で陰干ししてください。
Q10:100均のぬいぐるみは乾燥機で乾かせますか
100均のぬいぐるみはポリエステル綿が多いため、低温設定なら乾燥機で乾かせるものが多いです。ただし、洗濯表示を確認して、装飾に注意してください。洗濯ネット必須です。
まとめ
ぬいぐるみは洗濯表示と素材によって、乾燥機が使えるものと使えないものがあります。タンブラー乾燥OKなら乾燥機で乾かせますが、必ず低温設定で、洗濯ネットに入れて30〜60分程度を目安に乾かしてください。
ポリエステル綿なら比較的安全ですが、ウール・羊毛、ビーズ入り、装飾が多いものは乾燥機NGです。これらは自然乾燥のみにしましょう。
乾燥機が使えない場合は、タオルドライ+風通しの良い場所での自然乾燥が基本です。小型なら1〜3日程度、中型なら2〜4日程度、大型なら3〜7日程度かかります。浴室乾燥機や除湿機を使うと時間を短縮できます。
大切なぬいぐるみを傷めないよう、洗濯表示を必ず確認してから乾燥方法を選んでください。迷ったら自然乾燥が一番安全です。高価なぬいぐるみやアンティークはクリーニング店に出すのもおすすめです。
参考文献・出典
- 消費者庁 洗濯表示に関する情報
- 一般社団法人日本玩具協会 玩具の安全基準
- 経済産業省 家庭用品品質表示法
- パナソニック株式会社 ドラム式洗濯乾燥機取扱説明書
- 日立グローバルライフソリューションズ 洗濯機製品情報
- 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯乾燥機サポート情報
- シャープ株式会社 洗濯機お手入れガイド
- 株式会社無印良品 商品情報
- イケア・ジャパン株式会社 製品ケア情報












