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記事: 洗濯乾燥機が乾かない時の対処法|フィルター掃除で30〜50%改善する方法

洗濯乾燥機が乾かない時の対処法|フィルター掃除で30〜50%改善する方法

洗濯機から洗濯物を取り出す女性

「洗濯乾燥機で乾燥ボタンを押したのに、洗濯物がまだ湿っている」「乾燥に5時間以上かかる」とお困りではありませんか?

実は、洗濯乾燥機が乾かない原因の多くは、フィルターの詰まりや洗濯物の量など、今すぐ改善できることばかりです。

この記事では、ドラム式と縦型それぞれのタイプ別に、乾かない原因の特定方法から具体的な解決策まで、メーカーの取扱説明書とユーザーの実例に基づいて分かりやすく解説します。

この記事で分かる3つのポイント

洗濯乾燥機が乾かない問題について、重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。

  • フィルターの目詰まりが乾燥フィルター・糸くずフィルター・排水フィルターの詰まりであること
  • ドラム式と縦型では乾かない原因と対処法が異なること
  • 簡単なメンテナンスで乾燥時間を約30〜50%短縮できる場合があること

パナソニックの製品データでは、フィルター類を清掃するだけで乾燥時間が約20〜30%短縮される傾向が見られたとされています。主要メーカーの公式情報とユーザーの実例に基づき、実用的な情報をお届けします。

あなたの洗濯乾燥機はどのタイプ?

まず、お使いの洗濯乾燥機のタイプを確認しましょう。タイプによって乾かない原因と対処法が異なります。

タイプ

見分け方

乾燥方式

乾燥時間の目安(6kg)

主なメーカー

ドラム式(ヒートポンプ式)

横向きのドラム、低温乾燥

ヒートポンプ

約90〜120分

パナソニック、日立、シャープ

ドラム式(ヒーター式)

横向きのドラム、高温乾燥

ヒーター

約100〜150分

東芝、アイリスオーヤマ

縦型(ヒーター式)

上から入れる、排気タイプ

ヒーター

約150〜180分

パナソニック、日立、東芝

※乾燥時間はメーカー公表値。実際の使用環境により変動します。

タイプの確認方法

ドラム式か縦型か

  • ドアが正面にある → ドラム式
  • 上から洗濯物を入れる → 縦型

ドラム式の乾燥方式

  • 電気代が安い(1回約20〜40円) → ヒートポンプ式
  • 電気代が高い(1回約60〜80円) → ヒーター式
  • 取扱説明書や型番で確認できる

このタイプによって、次の診断フローで最適な対処法を見つけられます。

5つの質問で原因を特定する診断フロー

携帯を持ちながら指を上に指す女性

以下の質問に答えることで、乾かない原因を特定できます。

質問1:フィルター類を掃除したのはいつですか?

  • 1週間以上前または覚えていない → 原因1へ(フィルターの詰まり)
  • 3日以内 → 質問2

質問2:洗濯物の量は適量ですか?

  • 容量いっぱいに入れている → 原因2へ(洗濯物の入れすぎ)
  • 容量の7〜8割程度 → 質問3

質問3:洗濯物の種類は乾燥に適していますか?

  • 厚手のバスタオルやジーンズが多い → 原因3へ(乾きにくい衣類)
  • 普通の衣類のみ → 質問4

質問4:乾燥中に異常はありませんか?

  • 途中で止まる、エラーが出る → 原因4へ(排水の問題)
  • 正常に動いている → 質問5

質問5:使用開始から何年経過していますか?

  • 8年以上 → 原因5へ(経年劣化・故障)
  • 8年未満 → 設定や環境を確認

この診断で該当した原因から、対処法を確認していきましょう。

原因1:フィルターが詰まっている

洗濯乾燥機が乾かない原因で最も多いのが、フィルター類の詰まりです。

洗濯乾燥機には3種類のフィルターがある

洗濯乾燥機には、掃除するフィルターが3つあります。

乾燥フィルター

  • 場所:ドア付近または風の通り道
  • 役割:乾燥時の糸くずをキャッチ
  • 掃除頻度:使うたびに

糸くずフィルター

  • 場所:洗濯槽内の上部または側面
  • 役割:洗濯時の糸くずをキャッチ
  • 掃除頻度:週1回

排水フィルター

  • 場所:本体下部の排水口付近
  • 役割:排水時のゴミをキャッチ
  • 掃除頻度:月1回

フィルターが詰まると起こること

乾燥フィルターが詰まった場合

  • 空気の流れが大幅に減る
  • 温風が洗濯物に届かない
  • 乾燥時間がかなり長くなる
  • 電気代が無駄に高くなる

糸くずフィルターが詰まった場合

  • 排水がうまくいかない
  • 脱水が不十分になる
  • 洗濯物に水分が多く残る
  • 乾燥に時間がかかる

排水フィルターが詰まった場合

  • 排水エラーが出る
  • 乾燥コースに移れない
  • 最悪の場合、運転が止まる

パナソニックの取扱説明書によれば、乾燥フィルターを1週間掃除しないと、乾燥時間が長くなる場合があるとされています。

3分でできるフィルター掃除

各フィルターの掃除方法を、タイプ別にお伝えします。

ドラム式の乾燥フィルター掃除

ステップ1:

  1. フィルターを取り外す
  2. ドアを開け、下部にある乾燥フィルターを引き出す
  3. 2枚重ねになっている機種が多い

ステップ2:

  1. 糸くずを取り除く
  2. 手で糸くずを払い落とす
  3. 掃除機で吸う(表裏両面)
  4. 細かいホコリは水洗いする

ステップ3:

  1. フィルター奥の熱交換器(金属の部品)を掃除
  2. フィルターを外すと見える金属部分
  3. ここにもホコリが溜まる
  4. 掃除機のノズルで吸い取る
  5. 月1回は湿らせた布で拭く

ステップ4:

  1. 完全に乾かして戻す
  2. 水洗いした場合は完全に乾かす
  3. 湿ったまま取り付けると故障につながる

縦型の乾燥フィルター掃除

ステップ1:

  1. フィルターの場所を確認
  2. 洗濯槽の上部にあることが多い
  3. 蓋を開けて確認

ステップ2:

  1. フィルターを取り外す
  2. ネット状のフィルターを引き上げる
  3. 機種によってはツマミを回して外す

ステップ3:

  1. 糸くずを取り除く
  2. 手で糸くずを取る
  3. ネット部分を水洗い
  4. 完全に乾かしてから戻す

糸くずフィルター・排水フィルターの掃除

糸くずフィルター

  1. 洗濯槽内の上部または側面にある
  2. 網状または袋状のフィルター
  3. 溜まった糸くずを捨てる
  4. 水洗いして乾かす

排水フィルター

  1. 本体前面下部にあることが多い
  2. カバーを外してフィルターを引き出す
  3. 溜まったゴミを取り除く
  4. 水洗いして戻す

フィルター

推奨頻度

所要時間

怠った場合の影響

乾燥フィルター

使うたびに

1〜2分

乾燥時間が大幅に延びる

糸くずフィルター

週1回

2〜3分

脱水不良、乾燥に影響

排水フィルター

月1回

5〜10分

排水エラー、運転停止

原因2:洗濯物を入れすぎている

洗濯乾燥機には、洗濯容量と乾燥容量があり、乾燥容量の方が少ないことをご存知ですか。

洗濯容量と乾燥容量の違い

洗濯容量

乾燥容量

1回で乾燥できる量

11kg

6kg

バスタオル3枚、Tシャツ6枚程度

10kg

5kg

バスタオル2枚、Tシャツ5枚程度

7kg

3.5kg

バスタオル1枚、Tシャツ3枚程度

※目安です。衣類の種類により異なります。

洗濯容量いっぱいに洗った場合、乾燥は2回に分けて行う必要があります。

入れすぎるとなぜ乾かないのか

  • 洗濯物がドラム内で回らない
  • 温風が全体に行き渡らない
  • 衣類同士が重なって湿気がこもる
  • センサーが正しく働かない
  • 乾燥時間がかなり長くなる

すぐできる対処法

対策1:乾燥容量を守る

  • 取扱説明書で乾燥容量を確認
  • 洗濯容量の約半分が乾燥容量の目安
  • 乾燥させる量を測る習慣をつける

対策2:2回に分けて乾燥

  • 洗濯後、半分だけ乾燥にかける
  • 残り半分は部屋干しまたは2回目の乾燥
  • 手間はかかるがトータルの時間は短い

対策3:洗濯物の量を調整

  • 乾燥まで使う日は、最初から少なめに洗濯
  • 洗濯物が多い日は、乾燥なしで部屋干し
  • 使い分けると効率的

適量の見極め方

ドラム式の場合

  • ドラムの半分〜6割程度の量
  • 洗濯物がドラム内でふわっと回る状態
  • 詰め込むと乾かない

縦型の場合

  • 洗濯槽の半分程度の量
  • 上に余裕がある状態
  • 上まで詰めると乾かない

目安:手を入れて、簡単に洗濯物が動かせる程度の量が適量です。

原因3:乾きにくい衣類を入れている

生乾きのバスタオルを持つ女性

洗濯物の種類によって、乾燥に適したものと適さないものがあります。

乾燥に適さない衣類

厚手のバスタオル

  • 理由:水分を多く含む、乾きにくい
  • 対処:単独で乾燥、または部屋干し

ジーンズ(デニム)

  • 理由:生地が厚く硬い
  • 対処:部屋干し推奨

ダウンジャケット

  • 理由:羽毛が偏る、縮む
  • 対処:乾燥機不可

ウール・カシミア

  • 理由:縮む、型崩れする
  • 対処:乾燥機不可

撥水加工の衣類

  • 理由:水分を弾いて乾きにくい
  • 対処:低温で長時間、または部屋干し

ビーズやスパンコール付き

  • 理由:装飾が取れる、溶ける
  • 対処:乾燥機不可

なぜ乾きにくい衣類で全体が乾かないのか

  • 厚手の衣類1枚が乾くのに時間がかかる
  • センサーが厚手の衣類の湿気を感じ取り続ける
  • 薄手の衣類は乾いているのに運転が続く
  • 電気代と時間がもったいない

すぐできる対処法

対策1:乾きにくい衣類を分ける

  • バスタオルやジーンズは除外
  • これらは部屋干しまたは浴室乾燥機で乾かす
  • 乾燥機には薄手の衣類だけ入れる

対策2:乾きにくい衣類は単独で乾燥

  • バスタオルだけで乾燥させる
  • 時間設定を長めにする(通常の1.5倍程度)
  • 少量でも確実に乾く

対策3:洗濯表示を必ず確認

  • タンブラー乾燥不可のマークをチェック
  • 乾燥マークに×印があれば乾燥機NG
  • わからない場合は部屋干しが安全

原因4:排水がうまくいっていない

洗濯物に水分が多く残っていると、乾燥に時間がかかります。

排水不良のサイン

  • 乾燥前の洗濯物がびしょびしょ
  • 脱水が不十分
  • 排水エラーが表示される
  • 排水時に異音がする
  • 排水に時間がかかる

 

すぐできる対処法

対策1:排水フィルターを掃除

  • 本体下部の排水フィルターを外す
  • 溜まったゴミを取り除く
  • 水洗いして元に戻す

対策2:排水ホースを確認

  • 本体背面の排水ホースをチェック
  • 折れ曲がっていないか
  • つぶれていないか
  • ホース内に詰まりがないか

対策3:排水口を掃除

  • 洗濯機の外の排水口を確認
  • 糸くずやゴミが詰まっていないか
  • 排水口の蓋を外して内部を掃除
  • 市販のパイプクリーナーを使う

対策4:排水ホースの高さを確認

  • 排水ホースの先端が高すぎないか
  • 床から60cm以内が理想
  • 高すぎると排水がうまくいかない

改善しない場合は、排水ポンプ(水を外に出す部品)の故障の可能性があります。異音がする場合は特に注意が必要で、メーカーの修理依頼を検討してください。

原因5:ヒーターやセンサーが劣化・故障している

使用開始から8年以上経過している場合、内部の部品が古くなって性能が落ちている可能性があります。

経年劣化のサイン

  • 乾燥時間が以前より明らかに長くなった
  • 温風が弱い、またはぬるい
  • 異音がするようになった
  • 乾燥中に止まることがある
  • 電気代が以前より高くなった

ヒーターの劣化

ドラム式(ヒーター式)と縦型の場合

  • ヒーターが劣化すると温風が出ない
  • 温度が上がらない
  • 乾燥に時間がかかる

ドラム式(ヒートポンプ式)の場合

  • コンプレッサーの劣化
  • 冷媒ガスの漏れ
  • 熱交換器の汚れが蓄積

すぐできる確認方法

確認1:温風が出ているか

  • 乾燥中にドアを少し開けて確認
  • 温風が出ているか手をかざす
  • ぬるい場合はヒーター劣化の可能性

確認2:フィルターと熱交換器の徹底清掃

  • 古くなっても清掃で改善する場合がある
  • 熱交換器を念入りに掃除
  • 場合によっては業者に分解清掃を依頼

確認3:メーカーに点検を依頼

  • 使用年数8年以上の場合
  • 点検費用:約5,000〜10,000円
  • 修理が必要な場合:約15,000〜40,000円

修理か買い替えか

状況

推奨

理由

使用5年以内

修理

まだ使える可能性が高い

使用8〜10年

状況次第

修理費用と残り寿命を比較

使用10年以上

買い替え

他の部品も劣化している

修理費用3万円以上

買い替え検討

新品が10万円台から買える

一般的に、洗濯機の使用年数は10年前後とされています。

なお、「洗濯物を乾かすこと」が主な目的で、洗濯乾燥機の買い替え費用(10万円以上)や修理費用(1.5〜4万円)が負担に感じる場合は、独立型の衣類乾燥機も検討する価値があります。

yoquna.comでは工事不要で設置できる電気式衣類乾燥機(3kg・6kgモデル)を取り扱っており、初期費用を大幅に抑えられます。

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メーカー別によくある「乾かない」原因

主要メーカーごとに、特に注意したいポイントがあります。

パナソニック(NA-VXシリーズなど)

  • 熱交換器の汚れに注意
  • 自動お掃除機能があっても月1回は手動清掃推奨

日立(ビッグドラムなど)

  • 乾燥フィルターの奥の詰まり
  • 風アイロン機能を使うと糸くずが溜まりやすい

シャープ(プラズマクラスター搭載機)

  • プラズマクラスター部分の汚れ
  • イオンが出る部分も定期的に拭く

東芝(ザブーンなど)

  • 湿度センサーの誤作動が多い
  • 柔軟剤の使いすぎに注意

洗濯乾燥機が乾かないときのよくある質問10選

Q1:毎回フィルター掃除は面倒です。省略できませんか

フィルター掃除は乾燥機能を正常に保つために必須です。省略すると1週間で乾燥時間がかなり長くなる場合があります。手で糸くずを取るだけなら30秒程度で完了するため、使った後の習慣にすることをおすすめします。

Q2:洗濯容量いっぱいに洗って、半分だけ乾燥できますか

はい、できます。洗濯後に半分だけ乾燥にかけ、残り半分は部屋干しにする方法が効率的です。または、2回に分けて乾燥させることもできます。乾燥容量を守ることが重要です。

Q3:乾燥時間はどのくらいが標準ですか

ドラム式(ヒートポンプ式)で6kg約90〜120分、ドラム式(ヒーター式)で約100〜150分、縦型で約150〜180分が目安です。これより大幅に長い場合は、フィルターの詰まりや洗濯物の入れすぎを疑ってください。

Q4:バスタオルだけ乾かないのはなぜですか

バスタオルは生地が厚く、水分を多く含むため乾きにくいです。バスタオルは単独で乾燥させるか、時間設定を長めにする、または部屋干しすることをおすすめします。薄手のタオルと一緒に入れても薄手が先に乾くだけで効率が悪いです。

Q5:冬場は乾燥に時間がかかりますか

はい、冬場は気温が低いため乾燥の効きが下がります。特に脱衣所など暖房のない場所に設置している場合は影響が大きいです。小型暖房で周囲の温度を上げる、時間設定を長めにするなどの工夫が必要です。

Q6:柔軟剤を使うと乾きにくくなりますか

柔軟剤を多く使うと、生地の吸水性が下がり乾きにくくなる場合があります。また、センサーに柔軟剤の成分が付着して間違った動きの原因にもなります。柔軟剤は規定量を守り、使いすぎないようにしてください。

Q7:古い洗濯乾燥機は買い替えた方がよいですか

使用開始から10年以上経過している場合は、買い替えを検討する時期です。修理費用が3万円以上かかる場合や、複数の不具合がある場合も買い替えがおすすめです。最新機種は省エネ性能が高く、電気代も安くなります。

なお、洗濯乾燥機の買い替えには10万円以上かかりますが、「洗濯物を乾かすこと」が主な目的であれば、独立型の衣類乾燥機という選択肢もあります。

yoquna.comでは電気式衣類乾燥機(3kg・6kgモデル)を取り扱っており、洗濯機と別々に使えるため、洗濯と乾燥を同時に進められます。

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Q8:一部だけ乾かないのはなぜですか

洗濯物の中で一部だけ湿っている場合、その部分に風が当たっていない可能性があります。厚手の服の内側、ポケットの中、重なった部分が乾きにくいです。裏返して干す、ポケットを外に出す、重ならないように干すことで改善します。

Q9:業者にメンテナンスを依頼した方がよいですか

家庭でできるフィルター掃除をしても改善しない場合、内部の分解清掃を業者に依頼する価値があります。費用は約15,000〜30,000円程度です。特にヒートポンプ式の熱交換器は、定期的なプロの清掃が効果的です。

Q10:洗濯乾燥機で乾かせない衣類はありますか

ウール・カシミア・ダウン・撥水加工の衣類・ビーズやスパンコール付きの衣類は乾燥機に適しません。必ず洗濯表示を確認し、タンブラー乾燥不可のマーク(□に×)がある場合は部屋干ししてください。

最終確認チェックリスト

洗濯乾燥機が乾かない問題を解決するために、以下の項目を順番に確認してみてください。

基本的なチェック

✅乾燥フィルターを掃除したか(使うたびに)
✅糸くずフィルターを掃除したか(週1回)
✅排水フィルターを掃除したか(月1回)
✅洗濯物の量は乾燥容量以内か(容量の7〜8割程度)✅
乾きにくい衣類(バスタオル、ジーンズ)を除外したか

設定の確認

✅乾燥コースが正しく選ばれているか
✅時間設定は適切か
✅エラー表示が出ていないか
✅ドアはしっかり閉まっているか

排水の確認

✅排水ホースが折れ曲がっていないか
✅排水口が詰まっていないか
✅洗濯物の脱水は十分か

機器の確認

✅使用開始から何年経過しているか(8年以上は劣化の可能性)
✅温風は出ているか(手をかざして確認)
✅異音はしないか

これらをすべて確認しても改善しない場合は、メーカーのサポートセンターに連絡して点検を依頼してみてください。

まとめ

洗濯乾燥機が乾かない原因で最も多いのは、乾燥フィルター・糸くずフィルター・排水フィルターの詰まりです。使うたびの乾燥フィルター掃除だけでも、乾燥時間が約30〜50%改善する場合があります。

次に多いのが洗濯物の入れすぎです。乾燥容量は洗濯容量の約半分であることを理解し、適量を守ることが重要です。また、バスタオルやジーンズなど乾きにくい衣類は除外するか、単独で乾燥させることで効率が上がります。

ドラム式と縦型ではメンテナンスのポイントが異なるため、お使いのタイプに合わせた対処法を実践してください。特にドラム式ヒートポンプ式の場合、熱交換器の清掃が重要です。

これらの対策をすべて試しても改善しない場合は、ヒーターやセンサーの劣化、または故障の可能性があります。使用開始から8年以上経過している場合は、修理費用と買い替え費用を比較して検討してください。

今日から実践できる対策ばかりなので、まずはすべてのフィルター掃除から始めてみてください。

参考文献・出典

  • 一般財団法人家電製品協会 家電製品の使用とお手入れに関する指針
  • パナソニック株式会社 ドラム式洗濯乾燥機取扱説明書・ユーザーサポートデータ
  • 日立グローバルライフソリューションズ 洗濯乾燥機製品情報・メンテナンスガイド
  • シャープ株式会社 洗濯乾燥機サポート情報
  • 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯乾燥機取扱説明書
  • アイリスオーヤマ株式会社 洗濯機製品情報
  • 経済産業省 家庭用電気機器の安全使用に関する資料
  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構 洗濯機に関する事故情報
  • 国民生活センター 洗濯機の使用実態調査